HD-2D版「ドラゴンクエストIII」が200万本を突破
HD-2D版「ドラゴンクエストIII」が200万本を突破
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の全世界出荷・ダウンロード販売本数の合計が200万本を突破したと発表された。本作は2024年11月14日(Steam版は15日)にリリースされており、約3週間での記録達成となった。 「HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』」画像・動画ギャラリー 今回の記録達成に関して、堀井雄二も「なんと、これほど多くの人にプレイしてもらえてるみたいで、こんな嬉しいことはありません」などとXでコメントした。 HD-2D版「ドラゴンクエストIII」はドット絵と3Dが融合した「HD-2D」のグラフィックとなったリメイク版だ。懐かしさも残したカメラアングルやランダムエンカウントなどはそのままに、プレイしやすい仕組みや追加シナリオも入っているバージョンとなっている。 ファミ通では、2024年11月のゲームソフト売上ランキングが公開されている。それによるとNintendo Switch版の本作が約71万本で、PS5版は約20万本が販売されていたそうだ。日本国内だけでも、本作は100万近く売れていたのだろう。 IGN JAPANでは2017年に、「『ドラゴンクエストXI』が初週で200万本を超えたのはどれくらいすごいことなの?」という記事を掲載しているが、今回のHD-2D版「ドラゴンクエストIII」は海外版との同時リリースや、PC版との同時リリースといったマルチプラットフォーム展開が売り上げに影響したと思われる。 「ドラゴンクエストXI」のときは他言語版が遅れてリリースされ、すこしずつプラットフォームも拡大されていった。「ドラゴンクエストXI」が好評で、海外で「ドラクエ」の認知度が上がっていったこともポイントになりそうだ。今回はシリーズトップクラスの人気がある「ドラクエIII」のリメイクであることも、初動の売り上げに影響しているかもしれない。 IGN JAPANの本作のレビューでは、「オリジナルの魅力を損なうことなく、美しいグラフィックと追加シナリオで新たな価値を付加することに成功している」と評された。オルテガの追加シナリオと中ボスの存在、グラフィックやキャラクターメイキングなどが評価されている。一方で、課題として「現代的な利便性を重視するあまり、原作が大切にしていた『冒険』や『旅』の本質を少し見失っている」などと書かれている。レビュースコアは8点となっている。
重田雄一