【大相撲】豊昇龍、ノーモア休場「けがなく、いい一年に」大関同士の申し合いで12勝4敗、綱とり場所は前へ前へ
大相撲初場所に向けた横綱審議委員会(横審)の稽古総見が6日、東京・両国国技館で行われ、綱とりに挑む大関豊昇龍(26)=立浪=が、大関同士の申し合いで12勝4敗。得意の投げを封印して前に攻め続け、充実ぶりを示した。 低い立ち合いで、琴桜と大の里に突き刺さった。40キロ近く重い2人に対して一気の押し出しあり、四つに組んでからの寄りも見せた。投げを見せたのは一番だけだった。 「(前に)出てた? なら良かったです」と報道陣に確認して上機嫌。「大関相手で、勝ちたい気持ちもあったし、しっかり集中したい気持ちもあった」と振り返った。 昨年の名古屋場所12日目、琴桜に逆転の首投げで勝ったが、右股関節を負傷。優勝の可能性を残しながら、休場を余儀なくされた。今年の目標は「けがなく、いい一年にしたい」。番付の頂点に向け、大前提はノーモア休場。投げに頼りすぎない取り口が土台になる。 八角理事長(元横綱北勝海)は「一番手かな、今場所は。『前に出る』という気持ちが出てきている。『この場所、優勝しかない』と思って目標が定まっている」。横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)も「印象に残ったし、好感が持てる」と高評価だった。 豊昇龍は「一日一番、自分らしい相撲を取っていければ」と平常心を強調。迷わず前に出て、最終調整を進める。
中日スポーツ