「そうか私が替えるしかないのか!」親の「おむつ交換」に戸惑った“アラフィフ”体験談 突然始まった介護で悪戦苦闘し心身消耗
■おむつ替えに関するポイントとキーワード ●大人のおむつ インナーとアウターに分かれており、アウターはテープタイプの「おむつ」と、はくタイプの「紙パンツ」の2種類がある。インナーとして尿とりパッドを併用することでモレを防ぎ、交換も簡便になる。 ●紙パンツ ひとりでトイレに行ける人用から、寝たきりの人用まで、さまざまなタイプが販売されている。状態に合うのがどういうタイプかわからない場合は、入院中なら看護師、在宅ならホームヘルパーなどに聞けば教えてくれる。
●紙おむつ等支給事業 自治体によって内容は異なるが、購入費の一部を支給したり、現物給付をしたりするところも。親の暮らす自治体での実施有無や詳細は「高齢者のしおり」(多くの自治体が発行している、高齢者向けのサービスを印刷物にしてまとめたもの)を確認するか、地域包括支援センターに問い合わせを。 ●おむつ交換 パンツタイプ、テープタイプ、尿とりパッドなどによって交換方法は異なる。交換方法はおむつメーカーのホームページなどで詳しく紹介している。“その時”にはゆとりはないため、事前に見ておくと安心。
●認定調査 介護保険の申請をすると、心身の状態や認知症などに起因する問題行動など、74項目について訪問による聞き取り調査が行われる。本人が正確に状況を話さないケースも多いので、できるだけ家族はつきそいたい。 ●認定前の介護サービス利用 介護保険の申請後、認定結果が確定する前でも、「暫定ケアプラン」に基づきサービスを利用することが可能。地域包括支援センターで相談を。ただし、認定結果が非該当となったり、想定していた要介護度よりも軽くなったりしたときは自己負担が増える。
■体験談「遠方に住む父の介護に奔走した8ヵ月」 まささん(53歳)東京都在住 父(2024年逝去/83歳)愛媛県在住/兄家族と同居 父と同居する兄嫁から「お義父さんの認知機能が急激に落ちている」と相談を受けたのは2023年の夏。 父はもともと頑固で自己主張が激しく、兄家族とは必要最低限のかかわりで同居が成り立っている状態でした。兄嫁も体調をくずしていたため、私が月1~2回愛媛県に帰省し、そのつど1週間滞在して父の介護をする日々が始まりました。