底辺高校の教師が驚愕した、生徒たちに共通する”口癖” 子どもを前向きにするために親がやるべきこと
みなさんは底辺高校と聞くとどんなイメージがありますか? わたしは出産前まで高校で理科教員として働いていたのですが、その高校がまさに底辺高校と言われるような学校でした。実際に働き始めると、自分が思い描いていた生徒とは全く様子が違っていて、とても驚きました。 賢い子に育てたいなら「ダイニングテーブル」で絶対にやってはいけないこと そういった学校に通う生徒たちは、勉強が苦手なだけではなく、もっと大きな問題を抱えていたのです。
初任校は底辺高校。イメージとのギャップに驚愕。
私は大学院卒業後、高校教員として働き始めました。初めての勤務校に任命されたのは地域で最も勉強が苦手な子が集まる高校でした。自分自身が過ごしてきた学校生活とは全く違うであろう未知の世界に、ドキドキするのと同時にとてもワクワクしていました。 なぜなら私の中での底辺高校のイメージは、いわゆる「ヤンキー校」。ドラマやニュース特番などでのイメージは、大人に反抗する、喧嘩が勃発、けど行事は張り切る、部活に打ち込む、などとにかくエネルギーに溢れているイメージでした。まだ20代前半だった私は体力にも自信があったため、活力溢れる生徒たちとの日々を楽しみにしていました。 しかしいざ勤務してみるとそのイメージは大きく覆されました。そこにいたのはとにかく無気力・無関心な生徒たちだったのです。
無気力・無関心の裏側。そんな生徒たちの口癖とは?
わたしが最も驚いたのは無気力・無関心なのは勉強に対してだけではない、ということでした。 学校に筆記用具すら持たずに手ぶらで来るのは当たり前。 朝、教室の席につくなり机に突っ伏して、放課後まで寝ているような生徒も珍しくありません。 授業が始まっても、本題に入るためのアイスブレイク、授業内容を充実させるための実験などにも消極的でただ座っているだけ、という生徒が多くいました。 この消極的な姿勢は勉強に関することだけではありません。部活動の加入率は20%以下、文化祭などの行事にも先陣を切って取りまとめるような生徒はほとんどおらず、とにかく何をするにも無気力・無関心で人任せなのです。 そんな生徒たちの口癖は「どうせ」という言葉でした。そこに続くのはネガティブな言葉の連続。 「どうせ、自分は頭悪いし」「どうせ、できないし」「どうせ、こんなんやったって」。 彼らは今まで勉強をはじめ、たくさんの挫折を経験してきたのでしょう。その時に周りからどのような言葉をかけられてきたのかはわかりません。 けれどもそういった経験から、傷つく自分の心を守るための手段の一つとして「はじめからやらない」という選択をするようになったのだと感じました。