四季報「夏号」で判明 ! 今期純益予想「増額率」ランキング
四季報オンライン
6月17日(金)に発売される 『会社四季報』2022年3集(夏号) は、2月期・3月期企業の今期・来期業績を独自予想している。 足元ではロシアのウクライナ侵攻が長期化し、アメリカのインフレ懸念収束もなかなか見えない。こんなときは個別企業の業績動向がますます重要になる。ひとことで言えば、結局利益がどの程度出るのか、3カ月前と比べて上向きなのか下向きなのかが問われる。 そこで今回は、夏号予想での「純利益増額率ランキング」(前号の春号との比較)を作成してみた。ランキング上位50社を掲載したが、純利益予想を2倍以上に増額した銘柄は26社、そのうち3倍以上に増額した銘柄も11社ある。 上位の企業をいくつか紹介すると、首位のネクスグループ(6634)はデータ通信端末などのIoT関連製品や、暗号資産・ブロックチェーン関連を手がける企業だ。今2022年11月期は期中に始動した電子書籍関連が寄与。また、暗号資産の売却益が想定以上に膨らむことが純益を押し上げる見込みだ。 3位のJトラスト(8508)は保証、債権回収、アジアの銀行などで構成する金融グループだ。今2022年12月期はインドネシアの銀行が好調で、東南アジアの金融が改善。また、韓国貯蓄銀行も順調に推移する。さらに、のれん益とエイチ・エス証券が寄与することで会社計画を超過しそうだ。 また、10位タイのアトラエ(6194)は成功報酬型のIT転職者向け求人サイト「Green」運営で知られる企業だ。今2022年9月期はオンライン転職のニーズが高まることで「Green」が想定を上回る好調ぶり。新規参入のプロバスケットボール運営が赤字でも、前号よりも純益が大きく増加する。 なお、発売中の『 株式ウイークリー 』6月13日号では、上位143社を一挙掲載している。
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会社四季報オンライン編集部