今季限りでの引退表明の名古屋D・中務敏宏が今季リーグ戦初出場 会場からの大歓声に「ジーンときた」【バスケ・Bリーグ】
◇１２日 りそなＢリーグ（１部）第２節 名古屋Ｄ８２―６２川崎（ドルフィンズアリーナ） 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（名古屋Ｄ）が今季ホーム開幕戦で白星を手にした。前節のＦＥ名古屋との２試合目から２連勝。立ち上がりから主導権を握り、川崎に一度もリードを許さなかった。 リードを広げた最終の第４クオーター（Ｑ）残り２分４４秒、今季限りでの現役引退を表明しているベテランの中務敏宏（３８）がコートに入ると、登場を待ち望んだファンから大きな歓声が起こった。今季リーグ３試合目にして初出場。「ジーンときた。周りの方が思いを込めてくれて、感慨深かった」と感じ入った。 持ち味の３点シュートを１本放ったが決まらず、この日は無得点。それでも、ショーン・デニス監督は「彼はいつも準備している。完璧なプロだ。今年は多分、もっと出場チャンスがある」と大きな信頼を寄せた。 中務はＢリーグ発足から名古屋Ｄ一筋のチーム最年長選手でもあり、「（引退を決めたシーズンが開幕して）今は少しさみしさもあるが、感情も今後変わっていくと思う。その過程も楽しみたい」と笑顔をのぞかせた。
中日スポーツ
