「ヤマ!ヤマ!ガンバレ」シャンパンがけで山本由伸を思う気持ちが胸熱だった南米選手 キケは敵地で2時間話し相手に
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-0パドレス」(11日、ロサンゼルス) ドジャースの山本由伸投手(26)が先発し、5回2安打無失点と快投。チームを地区シリーズ突破へと導いた。 【動画】由伸が顔面“被弾”?シャンパンファイトで雄たけび上げる大谷から強烈洗礼 5回を投げ終えると、試合前、序盤の緊張しきった表情はほどけ、笑顔を浮かべ、ベンチへ。ロバーツ監督とがっちり熱いハグを交わし、満面の笑みの大谷翔平からは頭をナデナデされ、好投をねぎらわれた。 試合後、テオスカー・ヘルナンデスと並んで会見したキケ・ヘルナンデス(33)=プエルトリコ出身=は、シリーズ期間中に敵地サンディエゴのカフェで約2時間、山本と話し込んだことを明かし、「今夜は由伸の質問をたくさん受けてきたけど、僕の答えは同じだよ。チームがこの子に大枚をはたいたのは、ドラフト選手やいつか偉大な投手になるからというわけでじゃない。彼はすでに偉大な投手だ」と日本での実績を尊重。 第1戦は序盤でKOされたが「今夜、彼がやったこと、それが彼なんだ。僕たちは何も驚いてないよ。第1戦はうまくいかなかったが、そこが野球の素晴らしいところ。あの日から6日後に彼は自分の仕事をやり遂げた。彼は挽回のチャンスを得ただけでなく、僕たちを勝利に導いてくれた」と熱く語った。 試合後のシャンパンファイトでは、「YAMA(ヤマ)」コールと「YOSHI(ヨシ)」コールが起こり、次々とシャンパンをかけられ、嬉しそうな笑顔の山本。その中心にはベテラン、ミゲル・ロハス(35)=ベネズエラ出身=がおり、ロハスは「YAMA!YAMA!YAMA!」「ガンバレ!」と日本語で応援の気持ちを表現。温かで気さくな南米出身の仲間たちが常に支えになったことを感じさせる場面だった。