23歳シナー 年間世界1位が決定、史上19人目の偉業達成し決勝へ<男子テニス>
ロレックス・上海・マスターズ
男子テニスのロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)は12日、シングルス準決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第30シードのT・マハーチ(チェコ)を6-4, 7-5のストレートで下し初の決勝進出を果たすとともに、史上19人目となる年間世界ランク1位の座を確定させた。 【シナー、ジョコビッチら 上海マスターズ組合せ】 23歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは2年連続2度目。昨年は4回戦で敗れたが、今大会は初戦の2回戦で世界ランク93位のダニエル太郎、3回戦で第31シードのT・M・エチェベリー(アルゼンチン)、4回戦で第14シードのB・シェルトン(アメリカ)、準々決勝で第5シードのD・メドベージェフを下し4強入りを決めた。 世界ランク33位のマハーチとの顔合わせとなった準決勝、シナーはファーストサービス時に74パーセントの確率でポイントを獲得し相手のブレークを1度に抑えると、リターンゲームでは3度のブレークに成功し、1時間43分で同大会初の決勝進出を果たした。 また、シナーはこの勝利により史上19人目となる年間世界ランク1位の座を確定させた。 今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を含む6大会でタイトルを獲得したシナー。 6月には1973年にコンピューターによるランキング制度が導入されて以降、男女を通じて初となるイタリア人としての世界ランク1位を記録。その後もこの座を譲ることなく維持したシナーは今回、初の年間世界ランク1位の座を手にした。 男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシナーのコメントを掲載している。 「素晴らしいことだ。子供の頃や若い頃に夢見るのは世界1位になること。年末を迎えた今、また違った特別な気持ちだよ」 「もちろん僕にとって本当に大きな意味がある。家族や友人、そしてチームに多大なる功績を残してくれたすべての人々なしではこれは達成できなかった」 勝利したシナーは決勝で第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第7シードのT・フリッツ(アメリカ)の勝者と対戦する。
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