鹿児島市で「薩摩焼フェスタ」スタート 28の窯元が集結 「お米が喜ぶ薩摩焼」とは
鹿児島テレビ
鹿児島市で27日から県内の窯元たちのこだわりの逸品が並ぶ、薩摩焼フェスタが始まりました。 2024年のテーマは「お米が喜ぶ薩摩焼」。 一体どんな薩摩焼が展示されているのでしょうか。 35回目を迎える薩摩焼フェスタ。 鹿児島市の会場には、28の窯元が手掛けた約2万点の薩摩焼が展示・販売されています。 いずれも窯元のこだわりが込められた逸品ぞろいです。 そんな中、今回のイベントでは薩摩焼をもっと身近に感じられるような、こんなテーマでの展示も。 「お米が喜ぶ薩摩焼」です。 県薩摩焼協同組合・岩元鐘平理事長 「私たちの食事に欠かせないお米を薩摩焼でおいしく見せられるように取り組んだ。『お米』と言っても様々な角度から準備できたと思う」 それでは窯元たちが考えた、お米のための薩摩焼を見ていきましょう。 手によく馴染む、ざらついた表面の抹茶茶碗。 窯元の軽部さんはこれをお茶漬け用の茶碗として提案します。 美無陶工房・軽部美代子さん 「(抹茶茶碗は)抹茶だけのためという感覚を皆さんお持ちだと思うが、かねてから普通の生活の中で抹茶茶碗が届いたらいいなと思う」 薩摩焼でお米を美味しく炊けないか。 桜島の形をした蓋の釜は、窯元の西郷さんがたどり着いた答えです。 日置南洲窯・西郷隆文さん 「桜島の後ろから湯気が出ると(ご飯が)完成。それで火を止める」 Q.湯気が出てくる穴は? 「南岳だから正面から向かって裏側」 Q.ご飯が炊いたらここから湯気が出てくる? 「湯気が出たら完成です。予想通りおいしいですよ。もうバッチリだよね、と」 磁器土と呼ばれる、熱と強度に優れた土で焼き上げられたこちらの薩摩焼は、お米のいろんな食べ方を提供してくれます。 宮之城焼 夢竹庵・西宗次さん 「ご飯関係も世界中にいろんな種類があるので、外国で考えるとリゾット」 「兼用できる。ご飯や雑炊、ラーメンでも」 日本人の主食である米をよりおいしく、より楽しく食べられるよう窯元たちが薩摩焼に込めた数々のアイデア。 来場客も興味津々です。 来場客 「(ご飯が)高級に見える。器で引き立つ。私は器に凝るタイプなので」 「食べる時にテンションが上がり、食欲も出てくる感じ」 窯元たちのこだわりとアイデアが詰め込まれた薩摩焼フェスタは、12月1日まで鹿児島市のカクイックス交流センターで開かれています。
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