「若手を叱るな」「本気ですか?」で組織崩壊の悲劇 「プライドを傷つけない」叱り方を全力で考えよ
そして叱る際も、叱る目的は「攻撃」ではなく「行動変容」だということを常に意識してください。 叱り始めて言葉を発するにつれ、怒りがこみあげてくることもあります。その場合、攻撃心も芽生えます。 その攻撃心が大きくなる前に「今回の目的は攻撃ではない。行動変容だ」と目的に立ち返ることで、冷静になるきっかけが得られます。 また、どんな叱り方にせよ、叱ることで若手が離職するリスクはあります。 離職は会社にとっても大きな問題であるため、叱る前に上司や上層部に確認を取る、あるいは同席してもらうことも検討したほうがよいでしょう。
このようにして、離職のリスクを極力抑えながら、叱るべき点は叱ることで、組織の規律や雰囲気、士気を保ち、健全な組織運営を目指していただければと思います。
藤田 耕司 :経営心理士、税理士、心理カウンセラー