地方大会で一番注目を集めた試合は? 高校野球地方大会視聴数ランキングを分析
第106回全国高等学校野球選手権大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)の組み合わせ抽選会が4日に行われ、出場49校の初戦のカードが決定。あとは7日の開幕を待つばかりとなった。 夏の甲子園2024「出場校ランキング」 6月22日の南・北北海道、沖縄大会から始まり、ノーシードの創部9年目・聖カタリナが初の甲子園出場を決めた7月30日の愛媛大会まで、スポーツナビ内の「バーチャル高校野球」では1カ月以上にわたり熱戦の連続だった地方大会の全試合を配信。総視聴数は過去最高だった昨年を上回る2.1億回以上を記録し、2年続けての増加となった。 今年はパリ五輪が7月26日から開幕し、ちょうど佳境に入った地方大会と日程が重なったものの、視聴数に大きな影響はなかった模様。もちろん、時差があるため地方大会の試合とパリ五輪の競技の時間帯が完全にかぶるわけではないが、それでも根強い人気とともに、高校野球が“国民的スポーツ”であることを十分に示す数字だったと言えるのではないか。 それではここからは、視聴数の多かった上位の各試合を紹介していこう。
終盤の劇的逆転、サイクルヒットにファンくぎ付け
1位となったのは激戦区・神奈川大会の決勝戦、東海大相模vs.横浜。 ともに甲子園常連校の名門による決戦で、2年前の夏も決勝を争ったライバル同士という地方大会屈指の好カード。さらに東海大相模にはプロ注目の198㎝左腕・藤田琉生投手(3年)、最速150キロ右腕の福田拓翔投手(2年)、横浜にはドラフト候補の椎木卿五捕手(3年)、スーパー1年生・織田翔希投手らタレントも豊富。戦前から注目度は高く、舞台となった決勝当日の横浜スタジアムは平日にもかかわらず28,000人の観客で膨れ上がった。 試合も両チーム合計27安打が飛び交う中、2点を追う東海大相模が終盤8回裏に大逆転という劇的な展開。さらに、土壇場での再逆転を狙う横浜は最終回に椎木捕手がサイクル安打を達成するなど、最後まで目が離せない大熱闘となった。スマホ、PC画面にくぎ付けになったというファンも多かったことだろう。 5年ぶり12回目の出場となった東海大相模は、2年続けて決勝で涙を飲んだ横浜の分まで甲子園で躍動したい。聖地での戦いぶりにも大きな注目が集まることだろう。