地方大会で一番注目を集めた試合は？ 高校野球地方大会視聴数ランキングを分析
7月28日（日）は地方大会で最も熱い1日だったか
東北勢に挟まれる形で4位に入ったのは、大阪大会準決勝の大阪桐蔭vs.履正社。昨年夏の決勝もこの2校が争い、昨年1位を記録した地方大会随一の黄金カードだ。それだけに決勝を押しのけてトップ5入りした人気もうなずける。 その一方、大阪大会決勝の視聴数が伸び悩んだのは意外だったが、試合が行われた7月28日（日）はこのほかにも早稲田実vs.日大三の西東京大会決勝、昌平vs.花咲徳栄の埼玉大会決勝、中京大中京vs.東邦の愛知大会決勝、智弁学園vs.奈良大付の奈良大会決勝など、注目カードが目白押し。この日行われた試合のうち4試合もトップ20にランクインするという、今年の地方大会で“最も熱い1日”だったか。そのため一つの試合に視聴が集中せず各都府県の試合に分散した結果、大阪大会では決勝の視聴数が準決勝を下回ることにもなったのではないだろうか。埼玉大会や同じく28日に決勝が行われた兵庫大会も決勝より準決勝、あるいは準々決勝の方が視聴数が上位という逆転現象が起こっている。
5回戦で敗退の慶応が複数ランクイン
最後に、今回の視聴数ランキングで神奈川の慶応が16、19位にランクインしたことにも言及しておきたい。各地区の決勝・準決勝が上位に並ぶ中、慶応は4、5回戦が上位に食い込んだ。5回戦で敗れたために惜しくも連覇の夢はならなかったものの、各地方の決勝・準決勝とそん色ない数字を記録したことは全国的な人気の高さと注目度の上昇がうかがえる。 また、大阪桐蔭も2回戦が25位にランクイン。こちらは夏の地方大会初戦という注目度の高さもあったかと思うが、慶応と同じく比較的早い段階の試合の視聴数が伸びた要因はチーム自体の人気・注目度の高さに加え、応援しているチームの試合の通知がアプリで届く「フォロー機能」を活用して試合を視聴しているファンが増えている結果とも言えそうだ。
