地方大会で一番注目を集めた試合は？ 高校野球地方大会視聴数ランキングを分析
「斎藤佑樹」がネット上で話題沸騰
続いて上位に入ったのは東北地方の2カード。2位は宮城大会の決勝・仙台育英vs.聖和学園、3位は秋田大会の決勝・金足農vs.秋田商。 宮城大会は2年前の夏の甲子園優勝校で、昨夏も全国準Vの仙台育英が大本命。3年連続31度目の出場を目指す超名門校に注目が集まるのは当然で、5位にも仙台育英vs.東北が入った。こちらは宮城が誇る全国有数の強豪同士の対戦が3回戦で早くも実現したということで注目度が急上昇したのだろう。 ただ、宮城大会の決勝が視聴数2位まで数字を伸ばしたのは仙台育英だけに注目が集まったからではないことは、高校野球ファンならばご存じの通り。早稲田実業のエースとして2006年夏の甲子園Vの原動力となり、ハンカチ王子としても大ブームを巻き起こした斎藤佑樹氏と同姓同名の投手が聖和学園の先発として登板。偉大な先輩とは一味違う右サイドスローから6回2/3を6安打4失点、春夏通じて初の甲子園切符を手繰り寄せた「斎藤佑樹」投手の力投はX（旧Twitter）などネット上でも話題沸騰となった。
過去の思い出を想起させた宮城、秋田大会の決勝
一方、秋田大会の決勝では、2018年夏の甲子園準Vで旋風を起こした金足農のエース・吉田輝星投手（オリックス）の弟・大輝投手（2年）が、兄と同じユニフォームをまとって9回5失点で完投勝利。金足農としてはあの100回記念大会以来6年ぶりの聖地出場が大きな話題を集めた。 宮城大会、秋田大会の決勝ともに注目のチーム・選手が出場し、白熱の打撃戦となったことに加え、過去の夏の甲子園の思い出、ノスタルジーを想起させるようなトピックが重なったことも視聴数の増加につながったのではないだろうか。 また、視聴数7位だった岩手大会決勝・盛岡大付vs.花巻東と合わせて、東北地方からはトップ10に4カードもランクイン。東北は大谷翔平選手（ドジャース）、菊池雄星投手（アストロズ）、佐々木朗希投手（千葉ロッテ）らをはじめ数多くのトッププレーヤーを輩出してきた。そんな土地柄から新たなスター候補生は登場するのか、そんな思いで全国の高校野球ファンは一層注目しているのかもしれない。
