「なんで?という感じで…」追放された人気覆面レスラーは“3人の選手”に救われた…スターライト・キッドが語る“キャリア最大級の決断まで”
久しぶりに着たイエローのコスチュームがきつかった。それだけ筋肉がついていたのだ。そのコスチュームを着る意味も、以前とは違っていた。 【写真】ヒールを辞めたスターライト・キッドがなつぽいと笑顔で作ったハートマーク。なつかしい“黄色コスチューム”姿に、中野たむ&なつぽいとの絆。この記事の写真を見る。 スターライト・キッドといえば“黒”のイメージだ。2021年、敗者ユニット強制移籍マッチで敗れ、スターダムの正規軍STARSからヒールユニット大江戸隊へ。“闇堕ち”してマスクとコスチュームを黒に一新すると、これが大きなインパクトをもたらした。 団体生え抜きの覆面レスラーは、ヒールになることで試合ぶりも発言も自由になった。だから人気が出た。ヒールにはヒールのプロレス哲学があることも知った。 だが、もうすぐ所属して3年というところで、キッドは大江戸隊を追放されてしまう。直接のきっかけは試合中の誤爆。4月27日の横浜BUNTAI大会でのことだ。この日、大江戸隊はテクラを新メンバーに加えている。ユニットにとって戦力再編の時期だったということか。
「おバカなキャラに救われました(笑)」
大江戸隊からキッドを救ったのは中野たむ。「何も考えられない」としたキッドだったが、次の大会ではたむとのタッグで試合が組まれた。たむと同じユニット「コズミック・エンジェルズ」(コズエン)のなつぽいとはオールスター戦『ALL TOGETHER』日本武道館大会でタッグ結成。なつぽいは大江戸隊を離れ気持ちのやり場がないキッドを合同練習に誘っている。STARSのリーダー・岩谷麻優と元STARSのキッド、たむのトリオも実現した。コズエンの入場ダンスを踊る場面も。 キッドのキャリアにおいて、STARS時代が第1章、大江戸隊が第2章とするなら、今は“2.5章”だ。ユニット無所属の状態を味わえるだけ味わおうと思っている。 「大江戸隊を追放された時は“なんで? ”という感じで、強制移籍の時とはまた違う複雑な気持ちになってしまって。だけどなつぽい、中野たむ、岩谷麻優と組んで復活できましたね。なつぽいとは合同練習もしたし、あのおバカなキャラに救われました(笑)。 今は凄く新鮮な気持ち。無所属の期間は自分の答えを見つけ出すためにあると思ってるので。いろんな人と組んでそれを楽しみたいし、自分に一番合う、一番やりたいことを見つけたい。その答えが見つかるのがいつかは分からないけど。1人がいいと思ったら、ずっと無所属かも(笑)」 いずれ大江戸隊には復讐しなければと考えているが、今はあえてテーマのない状態を楽しんでいるという。
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