「なんで?という感じで…」追放された人気覆面レスラーは“3人の選手”に救われた…スターライト・キッドが語る“キャリア最大級の決断まで”
「まさかこのコスチュームを…」
5月18日の横浜武道館大会では、再びなつぽいと組んで第1試合に登場。対戦相手は前タッグ王者組、鈴季すず&星来芽依だった。15分時間切れ引き分け。この4人らしい目まぐるしい攻防が最初から最後まで続く好勝負だった。 すず、星来とは前週の後楽園ホール大会で組んだばかり。今のキッドの立ち位置ならではのマッチメイクだ。正規のタッグチームではないキッド&なつぽいにとっては、前王者チームと引き分けたという結果も大きい。 この試合で、キッドはなつぽいのイメージカラーに合わせイエローがベースのコスチュームを着用した。STARS時代のものだ。初めて着たのは2020年10月3日、同じ横浜武道館の、やはり第1試合(AZMとのハイスピード選手権)だった。 「まさかこのコスチュームをまた着る時が来るなんて。とりあえず(体が)入ってよかった(笑)。前回の後楽園で組んだ選手と対戦というのも面白かったし、楽しいですね、今。大江戸隊の時も楽しかったけどそれ以上」
ベビーでもヒールでもない“自由さ”
常に明るくてまっすぐな、STARSの“キッちゃん”から大江戸隊で“闇堕ち”した時にも自由を感じた。ベビーフェイスの枠に収まらなくていいんだという自由だ。今はといえば、ヒールファイトにこだわる必要もなくなった。“黒虎”はスターライト・キッドというプロレスラーを構成する要素の一つ。消えることはないが、それだけということもない。色でいうと「今は真っ白」だそうだ。そのことで、もともとの強みである視野の広さも活きる。 「STARSのベビーと大江戸隊のヒール、両方経験したからできることがある。大江戸隊で学んだラフファイトも活かしていくし、やってきたことは無駄じゃないなって。 今回、この4人でのオープニングマッチが組まれたのは、私は“任された、託された”と思っていて。第1試合は(PPVにつなげる)無料配信でもあるし。団体から“この4人でしっかりスターダムのプロレスを見せてくださいね”と」 そういう意味でも充実した試合だったし、なつぽいとカラーを揃えたコスチューム、入場でのダンスについては「見れた人はラッキーだったね。これからも毎回、どんな姿かお楽しみに」とファンにメッセージ。前タッグ王者チームとドローだったのだから、なつぽいとのタッグでのステップアップ、つまりタイトル挑戦も期待したくなる。 「でも中野たむからもラブコールがあるしなぁ(笑)。いずれユニットに入ったり正式なタッグパートナーを決めるにしても、今は今しかできないことがやりたい。一番の目標が白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)なのも変わらないし」
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