スウェーデンでいま話題のダイエット食のフルークネッケって?
世界は愉快
毎月ひとつのテーマを設け、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、北欧、アジアの9つの都市から、ユニークなお国柄や街の様子をレポート。
自身も大いに含め、世の女性たちにとってダイエットというのはネバーエンディングな人生のテーマであるような気がする。ここ数年だけでもLCHFやケトなどのローカブ(低炭水化物)系や地中海式やパレオなどの野菜・果物・ナッツ・魚中心のダイエット。はたまた糖質制限のアトキンスダイエットや断続的断食(ファスティング)など例を挙げたらキリがない。 それらの影響をも受けてか、スウェーデンの朝食や間食のトレンドが若干変わってきている。スウェーデンで獲れる「コンブ」や海藻類がまさにそのいい例で、海藻のチップスや振りかけなど、その栄養素の高さから新たに注目を浴びている。
それに加えて数年前から出回っている「スーパーフード」。チアシードやアサイベリー、くこの実などエキゾチックなものが代表例だが、それらを使ったチアシードプリンなどが最近の、特にホテルなどでの朝食でジンジャーショットドリンクと共によくよくお目見えする。そんな中でも、ダイエット食の健康優良児と言っても過言ではないであろう「Fröknäcke」(フルークネッケ)をご紹介したい。 Frö(フルー)は種の意、 Knäcke(クネッケ)はスウェーデンの朝食を代表するクリスピーブレッド、と文字通り、色々な種が入ったクリスピーブレッド。クネッケに関してはこちらの記事でも紹介済み。 フルークネッケは原材料の殆どが、かぼちゃやひまわりの種、亜麻仁(フラックスシード)や胡麻となっており、従来のクネッケや普通のパンと違ってライ麦粉や小麦粉などを使っていない。代わりに少量の米粉やとうもろこし粉が使われているものが多いのだ。グルテンフリーな上にタンパク質やミネラル分など栄養素が多く含まれている点もかなりプラスだ。チーズを初めジャム(を乗せるとダイエットからは外れるが......)や野菜などと一緒にオープンサンドにすると軽くてまさに身体に良さそうな一品の出来上がりだ。 材料も簡単に揃えられ自分で気軽に作れるので、一切の添加物が入る心配もなく安全性が100%なのも人気の所以だ。 実はこれまでのスナック・間食の王道でもあり、スウェーデン人の偏愛ぶりがまざまざと見受けられるスウェーデンのダイエット食・健康食第一人者のバナナ。「もはや国民食? スウェーデン人のバナナ愛に仰天! 」果たしてフルークネッケはバナナを凌いで王座に輝くのであろうか?乞うご期待!