逮捕された男は、ＳＮＳで〈闇バイト〉に応募したとみられています。 ７月、熊本市に住む高齢女性からキャッシュカードなどを盗み現金４０万円をだまし取った疑いで、特殊詐欺グループの受け子の男が１３日、逮捕されました。 窃盗と詐欺の疑いで逮捕されたのは、菊池市袈裟尾に住む、無職 森山 雄太 容疑者（２６）です。 警察によりますと、森山容疑者は７月、仲間と共謀し、警察官などを装って、熊本市中央区にある１人暮らしの女性（８５）の家を訪れ、キャッシュカードとクレジットカード 計３枚を盗んだほか、現金４０万円をだまし取った疑いが持たれています。 これまでの調べで、森山 容疑者の仲間が被害女性に「キャッシュカードなどが不正利用されている。緊急停止の手続きが必要」と嘘の電話をかけ、全国銀行協会職員になりすました森山 容疑者が女性宅を訪問。 女性が目を離したすきにカードが入った封筒を別の封筒にすり替えたということです。 さらにその直後、再び電話をかけ、「現金を自宅に置いていたら危ないので、一時預かる」と嘘を言い、約２時間後、再度、女性宅を訪れた森山容疑者が現金を受け取ったということです。 警察は、捜査に支障があるとして、森山容疑者の認否を明らかにしていません。 森山容疑者の役割は〈受け子〉で、ＳＮＳで〈闇バイト〉に応募し、犯行に加担したとみられています。 警察は、余罪を調べるほか、詐欺グループの全容解明を進める方針です。