日本生命社長、朝日智司氏が昇格へ…経団連次期会長の筒井義信会長は特別顧問に
日本生命保険は１７日、来年４月１日付で朝日智司副社長（６１）を社長に昇格させる方針を固めた。清水博社長（６３）は会長に就く。収益基盤である国内生保事業は人口減少などで先細りが懸念されており、同事業に精通する朝日氏の手腕で強化を図る。
近く開く取締役会で正式に決定する。経団連の次期会長に就任する筒井義信会長（７０）は特別顧問に就く予定だ。
朝日氏は本社の企画や人事などの部署を歩み、営業の拠点である支社のトップも務めた経験を持つ。副社長就任後は、国内保険事業の統括責任者を務め、保険代理店や銀行窓口の販売力強化を推し進めた。
清水氏は２０１８年４月に社長に就任し、介護事業などを手がけるニチイホールディングスを買収、非保険領域を強化した。課題だった海外事業の強化では、米生保「コアブリッジ」への約５８５０億円の出資を決めたほか、今月には米豪などで事業展開する大手生保「レゾリューションライフ」に約１兆２０００億円を投じる方針も打ち出した。
朝日智司氏（あさひ・さとし） ８７年京大経卒、入社。１８年取締役常務執行役員、２３年３月から代表取締役副社長執行役員。大阪府出身。
