シャオミ「Redmi 14C」レビュー - 5つのポイントでお値段以上のエントリーモデル!
■ポイント5 大容量かつ急速充電対応のバッテリー バッテリーは、たっぷり5,160mAh。スペック上は22時間の動画再生が可能となっていますが、ディスプレイの明るさをMAXにして実施した「PCMark for Android」の「Work 3.0 battery life」ベンチマークテストの結果は7時間44分でした。画面が大きく、また液晶ということもあり、バッテリー持ちはディスプレイの明るさの大きく影響を受けます。試しに他は同じ条件のまま、明るさを自動調整する設定でテストを行ったところ、14時間7分という結果になりました。 バッテリーの容量が大きいと、その分だけ充電に時間がかかるのもネックなのですが、「Redmi 14C」は18Wの急速充電に対応しています。ちなみに付属しているACアダプタは、33Wまで対応のもの。試したところ、電池残量15%から約30分で50%までリチャージすることができました。この大容量バッテリーと急速充電対応が5つめのポイントになります。
■まとめ とはいえ、エントリーモデルなりの割り切りも必要 「Redmi 14C」は、ゲームをストレスなくプレイしたい人にはおすすめしませんが、WebサイトやSNSをチェックする、メッセージをやり取りする、動画を見る、写真を撮るといった一般的な使い方なら必要十分なスマートフォンです。紹介してきたように「この価格なのに?」と思えるポイントも多く、2万円を切る価格にはお得感もあります。前モデルにあたる「Redmi 12C」は、接続端子がMicroUSBというのが残念だったのですが、今モデルではUSB Type-Cが採用されているのも安心できるポイントです。 その一方で、エントリーモデルなりの割り切りが必要なところもあります。たとえば通信は4Gまでで、5Gはサポートされていません。防塵/防水性能はIP52レベルですし、Felicaも非搭載。大画面を活かした分割画面表示などにも対応していません。スピーカーがモノラルなのはいいとして、横位置にしたときに音の聞こえ方のバランスが悪いのも気になりましたが、ヘッドフォン端子を備えているので有線のヘッドフォンが使えるメリットもあります。 割り切りは必要ながら、とにかく安いスマホが欲しい人や、手軽に持てるサブ端末としては魅力的な一台ではないでしょうか。 ■ 著者 : 太田百合子 おおたゆりこ テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。
太田百合子