優勝はチームで目指すタイトル。選手は絶対に手に入れるべきだ【張本勲の喝!!】
「この悔しさを忘れるな!」
初優勝を決めて場内を一周。写真左が筆者、中央が水原監督
本誌が発売されるころ(10月21日)は巨人の優勝が目前というところだろう。今年のセ・リーグはクライマックスシリーズ(CS)がないから、これで巨人の日本シリーズ出場が決まったことになる。開幕まではまだ1カ月近くもあるが、昨年逃した日本一を目指して頑張ってもらいたい。 一方のパ・リーグはソフトバンクとロッテが熾(し)烈な優勝争いを演じている。こちらは最後の最後までもつれそうだ。ロッテはコロナ感染者が出た影響が心配だが、チーム一丸となってその危機を乗り切ってもらいたい。パ・リーグは1位と2位のみCSの権利があり、おそらくこの2チームの戦いとなる。現在3位の楽天にもチャンスは残されているが、厳しいのではないか。 少し前に個人タイトルにもっと貪欲になれと書いた。(→張本コラム「タイトルの有無は天と地の差だ」)「獲れるチャンスがあるのなら獲りたい」ではなく、「絶対に獲る」という強い気持ちを持って試合に挑むべきだと書いたが、優勝も同じことが言える。優勝は個人タイトルではなく、チームのタイトル。自分一人が頑張ってもどうにもならず、だからこそ難しいわけだが、その分、喜びも大きい。個人タイトルと比べて圧倒的に違うのはファンの喜びだろう。 プロ野球選手たるもの、やはり一度は優勝を味わってもらいたい。長いペナントレースを戦い抜き・・・
本文:2,458文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール