【バスケ日本代表】最年少20歳のジェイコブス晶 パリ五輪ロスター入りへのカギは安定したシュート力
来月27日に開幕するパリ五輪での8強入りを目指し、今月28日から強化合宿を再開するバスケットボール男子日本代表。26日にはパリ五輪に臨む最終候補メンバー16人が発表され、八村塁と渡邊雄太のNBA組も合流する予定となっている。 そんな中、16人の最終候補メンバーに選ばれたのがジェイコブス晶だ。5月のディベロップメントキャンプを経てA代表にも招集されたジェイコブスは、チーム最年少の20歳。203㎝のサイズがありながら俊敏性やシュート力にも優れており、昨シーズンはNCAA(全米大学協会)1部のハワイ大でプレーした注目の若手選手だ。 昨年のワールドカップではメンバー入りまであと一歩のところまで残ったものの、最後の最後で落選するという悔しさを味わったジェイコブス晶。1年間で積んだ経験と成長を見せて、パリ五輪でのロスター入りを目指す。
豪州戦で3P0/2「すごく悔しいです」
今月23日、オーストラリアとの強化試合に出場したジェイコブス。昨年7月の強化試合韓国戦以来となったA代表での出場だったが、9分20秒間のプレーで得点は0。4本のリバウンドやインサイドでのディフェンスで貢献は見せたものの、2本放った3Pシュートはいずれも外れ、持ち前のシュート力をアピールすることはできなかった。 「(1年前の韓国戦と)また同じような結果、活躍でちょっと悔しい。相手のチームにも1年間(NBA)アカデミーでチームメイトだった選手たちがいて、すごく活躍していた。自分がちょっと置いていかれている気持ちがあって、すごく悔しいですね」 試合後、悔しそうに唇をかんだジェイコブス。昨年の韓国戦の時には得点こそ挙げたものの3Pシュートは不発に終わっており、その時の自身のパフォーマンスを踏まえてのコメントだった。 「自分に求められていることはシュートで、(韓国戦も含めて)2試合決められてないというのが、1年の中で(悔しい)。今回も前の試合より時間も出ているし、1回だけのチャンスでもちゃんと(シュートを)決めるのがこういうトライアウトでもすごく大事なので。まだ足りないなという気持ちがあります」 「一番大事なのはシュート」。代表合宿の取材中にもジェイコブスが繰り返し強調していた言葉だ。 パリ五輪で8強入りを目指すアカツキジャパンにおいて、トム・ホーバスヘッドコーチ(HC)が強化ポイントとして挙げているのが「リバウンド」と「シュート」。特にジェイコブスのサイズと機動力を持ちながら外からのシュートを決められる選手はほとんどおらず、安定したシュート力を発揮できれば日本代表にとっても大きな武器になる。シューターとして計算できるようになれば、渡邊雄太や八村塁の控えとしてもプレータイムが得られるようになるだろう。 「(八村や渡邊は)NBA選手で試合のほとんどに出るという人。僕が活躍できるスポットは、セットプレーや1ポゼッションで、このシュートを決める。1本だけ(パスを)もらって、そこを決めなきゃいけないというポジションなので。それがこういう試合で2本打てて、両方外してしまってというところは、(コーチ陣も)そういうところもちゃんと見ていると思うので。そういうところをちゃんと決めなきゃいけない。それはもう自分の中でもそういうことを知っていて、できなかったのが(悔しい)」