【バスケ日本代表】最年少20歳のジェイコブス晶 パリ五輪ロスター入りへのカギは安定したシュート力
残り1か月 7月強化試合でアピールを
オーストラリア戦ではシュートを決めきれなかったとはいえ、フィジカルやディフェンス、リバウンドなどではサイズの大きい相手でも通用する部分を見せつけた。ホーバスHCも試合後、ジェイコブスの成長を大きく評価している。 「ディフェンスもよかったし、リバウンドもよかった。ジェイコブスは去年のワールドカップは本当にギリギリだった。去年は結構(シュートが)入っていたけど、フィジカルの部分が少し足りなかった。(今年は)彼は5、6kgぐらい(体重が)増えてフィジカルの部分は良くなったけど、(合宿の最初は)シュートはあんまり入らなかったから、どうしよう(と思っていた)。(オーストラリア戦の)1週間前ぐらいからシュートを少し直して、入るようになった。だから、そこは難しいですよ、本当に。晶は全然今日悪くなかった。ショットが入らなかった(だけ)」 オーストラリア戦ではシュート力をアピールできなかったものの、見事に最終候補メンバーに残ったジェイコブス。同じ役割を期待される吉井裕鷹や井上宗一郎は強化試合の中でしっかりと3Pシュートを決めており、28日から再開する合宿、そして7月の韓国戦でいかにアピールできるかがロスター入りのカギとなるだろう。チームメイトやスタッフからも「シュートはどんどん打って」と声をかけられているといい、たとえ外したとしても自信を持って打ち続けることが重要だ。 「何年か前に横浜ビー・コルセアーズに入ったときは、2028年のオリンピックをすごく目指していた。でも、1年前にU18から代表(合宿)に呼ばれて、その夢が思っているよりも近かった(と気づいた)。なので、2024年のオリンピックに、『ここに入りたい』という気持ちが上がってきています」 ジェイコブスがパリ五輪に出場することができれば、自身にとっても日本の将来にとっても大きな財産となることは間違いない。16人で争うロスター12枠。大きなチャンスをつかむため、残り1か月で全力を尽くす。
滝澤 俊之