【必読】ビジネスパーソンが接待ゴルフを成功させるためのマナーと気配りのポイント
接待ゴルフは、ビジネスの場でも相手との関係を深められる絶好のチャンス。プレーの技術以上に、マナーや気配りが成功のカギとなります。「また一緒に回りたい」と思ってもらえる印象を残すためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。本記事では、接待ゴルフで好印象を与えるためのマナーや立ち居振る舞い、さらに成功させるための気配りのコツを詳しく紹介。これであなたも自信を持って接待ゴルフに挑めるはず! むむ、綺麗な女性のミニスカートが際どくてハラハラ……! ゴルフマナーで恥をかかないための注意点は? 1.接待ゴルフは「くだらない」「時代遅れ」? 接待ゴルフで、得意先のティショット直後に「ナイスショット!」と声をかけたら、実はOBだった……そんな気まずい経験はありませんか。ミスショットならぬ、ミス掛け声?をしてしまったり、カートで助手席に座って注意されたり、接待ゴルフには「あるある」な失敗がつきものです。 そんな接待ゴルフには、昭和のイメージも強いため、特に若いビジネスパーソンには「くだらない」「時代遅れ」と感じられるかもしれませんが、接待ゴルフは、令和の今でもビジネスシーンで重要な役割を果たしています。 事実としてゴルフは、企業経営者や役員のほか、いわゆる"社会的成功者"の間で、今も根強い人気のあるスポーツ系趣味です。紳士のスポーツとしての歴史は高級感があり、オリンピック競技でもあるというメジャーさも健在です。 なによりも、ホールアウトという同じ目標に向かって、5~6時間ほどの長時間を一緒に過ごすことの意味がとても大きいのです。このため、接待ゴルフの価値は今後も廃れることはないでしょう。 接待ゴルフの目的 接待ゴルフの主な目的は、ゴルフを通じて、お互いの心理的な距離を縮め、人柄を知ってもらうことです。 自分の「人となり」をより深く知ってもらうことで、商談や取引がスムーズに進むことが期待されますが、基本はあくまでも自然なコミュニケーションを楽しむことがメインとなります。 接待ゴルフのメリット 接待ゴルフの大きなメリットは、スポーツを通じて、自然なコミュニケーションを取れる点ということになりますが、(接客を伴う)飲み会のような高額な出費が少ないのも魅力です。 飲み会とは比にならないほどの長い時間を、健康的に一緒に過ごすことで、お互いをよく知り、ビジネスにおいてもスムーズな関係を築くことができるでしょう。 初対面のメンバーがいたとしても、ラウンド中の「写真を送りたいので」などと自然に連絡先の交換もできるはずです。 2.接待ゴルフの当日の流れ 接待ゴルフの流れは、基本的には通常のラウンドと変わりませんが、お出迎えとお見送りが加わる、ことも想定しておきましょう。 ■接待ゴルフの一日スケジュール(ゴルフ場で集合・解散する場合) ・お出迎え ・前半ラウンド ・昼(昼食)休憩 ・後半ラウンド ・お見送り 当日は渋滞を考慮し、1時間前にはゴルフ場に到着できるように出発しましょう。到着後、身支度を整えたら、練習場とスタートホールの場所を確認しておくとスムーズです。 お見送り時には、消えもの(食品など)の手土産がおすすめ。家族で楽しめる地元のスイーツや名産品をゴルフ場のショップで購入すると喜ばれるでしょう。 解散後のお礼メールは、その日のうちに送るのが理想です。遅い時間にならないよう、早めに送信することを心がけましょう。 3.接待ゴルフで成功するためのポイント 接待ゴルフでは、「この人とまた一緒に回りたい」と思わせるような気配りがカギです。相手に楽しんでもらうことを最優先に、次のポイントを意識しましょう。 【1】マナーやエチケットを守る 【2】接待ゴルフでは自然なプレーを楽しもう 【3】服装はシンプルで好感の持てるものに 【4】相手に好印象を与えるちょっとした工夫 初心者や未経験者にとって、接待ゴルフはプレッシャーに感じるかもしれません。理想は100~110程度のスコアで回る腕前ですが、始めたばかりで誘われることもありえます。その場合は、最低限のルールや手順をあらかじめ覚えておき、スムーズにプレーできるよう準備しましょう。 接待ゴルフにあたり、自分のゴルフの腕前を心配している人は、関連記事より「ゴルフボールに当たればコースデビューできる! 初心者が最短でコースに出るためのクラブの当て方入門」を、またゴルフの基本ルールについては、関連記事より「ゴルフは11のルールを覚えておけば大丈夫! 初心者に分かりづらいルールをQ&Aで解説」を参考にしてください。 【1】マナーやエチケットを守る 接待ゴルフの目的はコミュニケーションです。そのため、マナーやエチケットを守ることが最も重要です。半日近くを一緒に過ごす中で、相手から見られるのは、やはり自分の人となり。 信頼を得るためにも、以下のようなマナーやエチケットを意識しましょう。どれも重要なマナーやエチケットばかりで、ラウンド中は、集中を切らさずに実行してください。 ・他のプレーヤーが打つときに話さない ・他のプレーヤーのボールの行方をしっかり確認し、自ら率先してボールを探す ・「ナイスショット!」などの声掛けは適切なタイミングで行う ・自身のスロープレーに気をつける ・グリーンでは芝を保護するために走らない、同伴者のラインを踏まない 初心者向けのゴルフマナーについては、関連記事より「【初心者必見】最低限守りたいゴルフマナーを状況別に徹底解説」を、また気の利いたゴルフの掛け声については、関連記事より「腕は三流?でも掛け声は一流でいこう! 【出世にも役立つ】カッコいいゴルフの掛け声用語集」を参考にしてください。 【2】自然な雰囲気で、相手ファーストを心がけよう ラウンド中は、わざとミスしたり、過剰に相手を褒めたりせず、自然体でプレーを楽しむことが大切です。過度な忖度は相手にも伝わり、逆に心証を悪くする可能性があります。 カートの運転は招待側が行うのが一般的ですが、相手の意向に合わせましょう。座る位置にも注意が必要で、目上の方には広く使いやすい助手席か、セルフの場合はバッグに近い後部座席をおすすめします。 仕事の話は相手が話題にした場合のみ対応し、基本的には避けましょう。ゴルフや趣味、家族やペットなどプライベートな話題を取り上げて、心理的な距離を縮めることを目指します。事前に相手の好みや関心をリサーチしておくと、話題の準備がスムーズです。 【3】服装はシンプルで好感の持てるものに 接待ゴルフはビジネスの延長と考え、ゴルフ場のドレスコードを守り、派手すぎず清潔感のある服装を心がけましょう。 ファッションセンスをアピールしたい相手であれば別かもしれませんが、基本的には短パンや派手な柄の服装は、避けておくほうが無難です。 【4】相手に好印象を与えるちょっとした工夫 天候に合わせてカイロや氷のう、軽食などを持参し、同伴者に分けると喜ばれます。また、クーラーや距離計など、プレー中に便利なアイテムも気が利くアイデアです。 これらのちょっとした心遣いが、会話のきっかけになり、和やかな雰囲気でのラウンドにつながります。 4.接待ゴルフの費用は経費になる? 接待ゴルフの費用は、取引先が事業に関連している場合に限り、経費として計上できます。そのため、プレー費用、交通費、ゴルフ場での飲食代などは、会社負担になることが一般的です。経費対象は会社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。 また、領収書や参加者リストなど、事業として行った証拠となる書類は必ず保管しましょう。 仕分けの処理などについては、関連記事より「ゴルフ場利用税はなぜ払う?どう決まる?仕訳の処理も解説」を参考にしてください。 5.まとめ 接待ゴルフで成功するためには、繰り返し述べてきたように、ゴルフの技術だけでなく、マナーや気配り(あなたの人柄)が非常に重要です。 ビジネスの話はほどほどに止めるのをおすすめします。まずはゴルフを一緒に楽しみ、趣味などのプライベートな話題で心理的な距離を縮めることを意識しましょう。その結果として、ビジネスの場での円滑な関係につなげられればラッキー、くらいの心構えでいるからこそ、接待ゴルフはかえって成功するのかもしれません。