【フェラーリ・レーシング・デイズ2024】550台以上のフェラーリが鈴鹿に集結
参加者もすっかりと慣れた様子で、自分たちのペースで楽しむ
そして見逃せないのは、オーナーへのホスピタリティだ。 ピット上では、チャレンジ参加者向け、F1クリエンティ&XXプログラム参加者向けなどに分かれて、いくつかのラウンジが用意されていた。筆者は「リストランテ・フィオラノ」で昼食を頂いたが、これがさすがのクオリティだ。 お馴染みのシェフが率いるチームがケータリングを担当し、本格イタリアンを提供。今回はその中でもトスカーナ料理だという、「ノルチャソースのカサレッチェパスタ」が素晴らしかった。お腹に余裕があれば、おかわりをお願いしたかったほど。オーナー向けのディナーのお味がどうだったかは、容易に想像できる。 鈴鹿サーキットはラウンジの外側にスタンド席があり、ホームストレートを観覧できるのだが、食後に出てみたところ、ちょうどF1クリエンティの最中で、雨上がりの鈴鹿サーキットを駆け抜けるその姿とエキゾーストノートは、まさに感動的であった。 またホスピタリティといえば、各正規ディーラーが顧客をアテンドする形で行う『ロード・トゥ鈴鹿』もお馴染みで、他のフェラーリたちと連なって、鈴鹿サーキットへ向かうロングツーリングは、ひとつの特別な体験になるはずだ。 冒頭に定着と書いたが、その内容はまとまった感があり、参加者もすっかりと慣れた様子で、自分たちのペースで楽しんでいるように見えた。 今後は、富士と鈴鹿で交互に毎年開催するようで、来年は富士スピードウェイが会場となる模様。今回は2日間に渡り、550台以上のフェラーリと1100人以上のオーナーが集結したそうだが、冷静に考えると、ちょっと凄い数字だ。フェラーリのブランド力、その強さを改めて実感する2日間となった。
AUTOCAR JAPAN(執筆)