息子に「ピンクのランドセルが欲しい」と言われたら…どうする? 最新のラン活事情「めちゃくちゃ考えさせられる」
◆ いつから赤&黒オンリーでは無くなった?
かつては赤と黒がほとんどだったランドセル業界、そもそもいつからカラフルに彩られるようになったのだろう?調べてみると・・・ 新風を巻き起こしたのは、2001年に大手スーパー「イオン」が打ち出した「24色のランドセル」だったよう。「セイバン」のランドセルも年を追うごとに新モデル・デザインが増えていき、商品カタログを見ても自由なコーディネートでランドセルを背負う子どもたちが印象的だ。 「今はカラーやデザインなど、ランドセルの種類が豊富になり、性別に関わらずお子さまが好きなカラーのランドセルを選ばれています。セイバンとしては、子どもたちには、親御さんとコミュニケーションを取りながらランドセル選びを楽しんでほしいという思いが強いので、店舗にはランドセル選びを相談・サポートできる店舗スタッフ『ランドセルコンシェルジュ』も在中しています(直営店のみ)。また、最近ではランドセルに取り付けるアクセサリーも充実してきているんですよ」と、船越さん。 親子がランドセルの「カラー」で意見が衝突した際には、カバーやサイドケースなどで好きな色・柄を選ぶというのを折衷案とすることもあるのだとか。 選択肢が増え、子どもが好きなものを「好き」と言いやすくなった分、20年前とはガラリと変わったランドセル選び。だが根底にある「子どもの楽しい未来を作りたい」という親の気持ちは変わっておらず、今後はそんな子どもの「好き」にどう応えていくかが鍵となりそうだ。 取材・文/緑川翠 イラスト/よしださきこ