青森県警 手袋・耳当て着用OK/全国初、防寒対策を明文化 職員の健康と安全確保目的
青森県警は全ての警察職員を対象に、防寒対策として職務中に手袋や耳当てを着用することを認めると明文化し、1日から運用している。これまでは制度上、明文化されておらずルールが曖昧で、冬でも寒さを我慢して交通事故処理や鑑識作業などに当たる職員が少なくなかった。防寒対策について制度を定めるのは、全国の警察で初めて。 県警警務課によると、働きやすい職場づくりや職員の健康と安全の確保が目的。着用できるのは手袋や耳当て、ネックウオーマー、ゴーグル、シューズカバーなど。黒や紺、グレーなど落ち着いた色で、原則屋外での着用に限定している。制度では「ゴーグルの着用は暴風雪の中での事件・事故処理などの場面」「耳当ては音を遮断しにくいもの」などと職務に支障がないよう細かくルールを定めた。 交通機動隊青森方面隊の松平麗(うらら)巡査長(25)は、雪が降る中でも1時間以上、交通違反の取り締まりに当たることがあるという。「違反切符を切る時に、冬は手がかじかんで時間がかかっていた。制度があることで、気兼ねなく防寒できる」と話した。 野里和保・警務課長は「警察職員の寒さ対策を万全にし、引き続き県民に安心安全を届けていく」と語った。