「アイロン」と「衣類スチーマー」どっちを買えばいい?【家電のプロ】に聞きました
温度調節機能
アイロンもスチーマーも、温度は衣類の製品表示に書かれた温度を超えないことが重要です。 繊維の種類ごとに、最適とされる基本的な温度は、綿・麻などは200度C前後の「高温」、絹・毛・ナイロン・ポリエステルなどは150度C前後の「中温」、アクリル・ポリウレタンなどは100度C前後の「低温」が目安です。複数の素材の混紡は、基本的には使われている素材のうち最も低い温度のものに合わせます。 多くのアイロンには温度調節機能がついていますので、製品表示どおりに合わせて使いましょう。一方、衣類スチーマーで蒸気の温度を調節できるものは、あまり多くありません。特にスチーマーを、低温が良いとされる合成繊維にかけることが多い場合には、温度調節機能はあったほうがいいでしょう。アイロン・スチーマーの2Wayタイプの場合は、プレス面温度の調節機能はあっても、蒸気の温度調節はできないモデルもありますので、間違えないようにしましょう。
使い方の違い
アイロンは、アイロン台などのしっかりとした台の上で使います。アイロンは衣類に熱と圧力をかけてプレスすることが目的だからです。一方、衣類スチーマーは服をハンガーに吊り下げて使います。衣類スチーマーで最も有名なメーカーのティファールが、衣類スチーマーの使い方を動画で紹介しているので見てください。 このとき服に強いシワがある場合は、シワを伸ばすように服を引っ張りながらスチームを当てていきます。そのため、服を吊り下げるのは、ある程度頑丈な場所がいいでしょう。 服を吊り下げられる場所はある程度決まってしまっていますし、スチーマーは大きく動かす必要があることから、電源コードはアイロンよりも長い方が使いやすいです。製品を見ても、アイロンよりも衣類スチーマーの方がコードが長いものが多いので、選ぶ際にはあまり気にしなくてよいでしょう。ただし、壁のコンセントから服を吊り下げられる場所が遠い場合などは、先に距離を測ってから製品を選ぶようにしましょう。