阪神引退の秋山氏 「同期・原口の復活悔しかった」 自身は2軍調整中 忘年会で複雑な思い初告白
今季限りで現役を引退した阪神の秋山拓巳氏(33)が、後輩を集めてシーズン中に定期開催していた「秋山会」。その忘年会に本紙・遠藤礼記者が潜入した。 秋山と高卒の同期入団で今季まで15年間プレーしてきた原口も急きょ、駆け付けた。 忘年会はFA宣言して熟考の末、阪神残留を決めた直後。秋山から「グッチ(原口)、また来年もタイガースで頑張って」と激励された。 秋山は、今だから言える同期への複雑な思いも告白した。原口が大腸がんの闘病を経て復帰後初打席で適時二塁打を放った19年6月4日のロッテ戦。自身が2軍調整中だったこともあり「実はめっちゃ悔しかった。どれだけドラマつくるねんって。どんだけ格好いいやつやねんと。ぶっちゃけあんまりテレビも見たくなかったから」と回想した。 これには原口も「その秋(秋山)の感情は初めて聞いたね」と驚き。入団後は1年目に4勝を挙げた秋山が先に活躍し、原口は背中を追いかける形だった。「同期やけどバチバチ感があった」と声をそろえた2人。来季は引退した秋山の思いも背負い、背番号94はチームを引っ張る。 ≪小川は1軍昇格目標≫小川が来季の支配下復帰と22年以来となる1軍昇格を目標に掲げた。23年9月に右肘の内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けてリハビリ中。来季へ向け「1軍で投げられるようにリハビリを頑張りたい」と意気込んだ。秋山からも「トミー・ジョン前は先発ローテに入っていたので。また、(小川)一平のバチバチでビタビタのカットボールを見たい」とエールを送られた。先輩の言葉も励みに完全復活への道を歩む。