群栄化学工業の下方修正が「保守的すぎる」といえる根拠
群馬・高崎市の郊外、のどかな田園風景に囲まれた敷地内に、社屋、工場、技術開発センターが集約されている(写真:群栄化学工業提供)
7月29日、フェノール樹脂を用いた化学品大手で、飲料用異性化糖も柱の群栄化学工業(4229)が2022年4~6月期決算を発表した。 売上高は78億6200万円(前年同期比10.8%増)と2桁増収を達成。一方で営業利益は同42.9%減の4億4300万円と、大幅反落となった。急激な円安の進行やロシアによるウクライナ侵攻などによる原材料価格の上昇が大幅なコストアップにつながった形だ。 同社は4~6月期決算発表と同時に、通期計画も下方修正。売上高は310億円から320億円(前期比8.8%増)に、営業利益は27億円から20億円(同19.7%減)へと、通期予想を変更した。 ところが同社への取材によって、今回の下方修正は前提が保守的であり、会社が発表した数値よりも業績が上振れる可能性が高いことが判明した。
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古庄 英一