父の遺言は「ロレックスを買え」!? 思いを託された20代女性が購入した時計とは?【Saeの“みんなどんな時計着けてるの”?】
時計は2023年の夏に購入したということですが、結局、中野ブロードウェイのお店で購入されたのですか? 「いえ。父の教えてくれたお店にも足を運んだのですが、全体的に値上がりしていたタイミングで……。だったら正規で買うのがいちばんいいじゃんと、結局は静岡の正規店で購入しました」 正規店で購入されたのですね。すんなり購入出来ましたか? 「いえ……いわゆる“ロレックスマラソン”と言うのでしょうか? 静岡の店舗のほうが比較的入手しやすいと聞いて、母と協力して店舗に足を運びました」
購入までどのくらい足を運んだのですか?
「とはいっても、ラッキーなほうだったのかもしれません。母がその間に足を運んでくれていましたが、私自体は2回目の来店でこの時計に出合うことが出来ました」 それはラッキーかもしれませんね! 「はい。初めてロレックスの正規店に行ったのは2023年の6月に静岡に帰省した時でした。最初は店員さんが私の希望とは違う時計を見せてくれましたのですが、やはり父の遺言もありますし、『やっぱりこれじゃない』と感じたので、いまのこの時計を探し求めることにしたんです」 初めての来店時も時計を出してもらえたのですね。 「はい。そしてお盆で静岡に帰省した時に、どういう時計を探してるのか伝え、来店予約をしました。そしたら電話が来て、店舗に向かい、この時計を購入することが出来たんです」
その時のお気持ちは? 「母と一緒に泣きました」 それは感動で? 「本当にもったいぶってきたんです(笑)。席に通されてから『今日は何をお探しですか?』と聞かれて。電話でも事前に希望を伝えていたので状況は知っているはずなのに、あるともないとも言わずに在庫を確認しに行き、私たちは不安な気持ちになりました。しばらくして『ありました』と持ってきてくれました(笑)」 それは、時計が出てきた時にはとても安心しそうですね。 「担当の方が言うには、ロレックスでは入荷して店舗に存在していても、ゼンマイを巻いた状態にならないと在庫として扱われないらしくて。この時計はその日の朝入荷したらしく、午前中入店していたら出せなかったそうです」 そうなのですね! 「で、実は私、その日寝坊してしまったんです……(笑)。それで、予定よりも到着が遅れて母にもぐちぐち言われながらお店に行きました。ただそのおかげでこの時計に出合うことが出来ました。ナイス寝坊でした!(笑)」 それはラッキーでしたね……! ちなみにこちらの時計はお父様の遺言どおりなのですか? 「はい。1回目にロレックスに行った時はピンクゴールドとか、星のダイヤがついてるものとか、違うものが出てきたのですが、やはり、父の言うとおりのものがよくて……遺言どおりです。 ……あ、でも遺言にはなかったけどダイヤはつけちゃいました(笑)」 お茶目ですね(笑)。実際に買ってみての感想はいかがですか? 「もともと時計には興味がなかったし、時間はスマホでチェックしていたくらいで時計を見るという習慣もありませんでした。でもいまは仕事でも遊びでも時計を身に着けて、時間をチェックすることが癖になりました。時計初心者としては、そんなことが嬉しく感じます」 時計を見ることが習慣化されたのですね。 「時計を忘れた時は変な違和感すら感じます。時計を忘れた時も時計を見る仕草をしてしまうんです。今週も時計を家に忘れたのですが、腕が寂しい感じがして。そのくらい自分にとって当たり前の存在になっていることも嬉しいです」 時計を見てお父様を思い出したりしますか? 「私、時計以外にも家族のルーツのものが多いんです。いま着けているアクセサリーも……父が母に若い頃贈ったティファニーの指輪、この指輪は祖母のもの……あと、このネックレスも、ひいおばあちゃんから父への形見を、いまは私が着けてます」 とても素敵ですね。 「私は大学時代にイギリスに留学したのですが、それも両親の影響です。父と母はUKやUSの音楽が好きで、大学の卒業旅行は2カ月ほど一緒にイギリスやその他ヨーロッパ諸国に行ったそうです。ホイットニー・ヒューストンのライブとかにも行ったらしい……羨ましい!」 そういったご両親の思い出を、ご家族で共有されているのも素敵です。 「私の大学の交換留学先にイギリスはなかったのですが、それでもどうしてもイギリスが良かったので、自分で調べていきました。私が留学に行く時、父は『留学中、色々な所に行きなさい、それもこみこみの留学だから』と言ってくれて、実際にイタリア、スペイン、ポルトガル、スイス……色々な国に行きました」