<速報>巨人が日ハムを2-1で振り切り連敗脱出
セパ交流戦の日ハム対巨人が9日、札幌ドームで行われ、巨人が2-1で振り切り連敗を「13」でストップした。古巣への凱旋ゲームとなった石川慎吾のタイムリーで2回に先制すると、すぐに同点に追いつかれたが、坂本勇人が5回に勝ち越し打。投げては、先発のマイコラスが最速155キロのストレートと変化球を絶妙に織り交ぜる無四球の丁寧な投球で8回を投げ5安打1失点10奪三振と踏ん張り、最後はマシソンで逃げ切った。5月24日の阪神戦以来となる白星。更新していた球団ワースト記録を締まったゲーム内容で止めた。 13連敗の巨人に5連敗の日ハム。チーム状態が最悪同士の対決で、しかも両チームには因縁があった。 巨人の1番、陽岱鋼がFA、6番の石川がトレードで日ハムから移籍。そしてこの日、27歳の誕生日を迎えた日ハムの「6番・DH」の大田泰示も、その石川との複数トレードで巨人から移籍してきた。シャッフルされた3人は、古巣対決に「楽しみ」であると共に複雑な心境だったに違いない。 その石川が、先制打をたたき出した。2回一死から村田が中前打、長野の左中間フェンス直撃の二塁打で作った二、三塁のチャンスに高梨裕稔のフルカウントからのカーブを見逃さずレフト前へ。日ハム時代、紅白戦やシートで相性の良かったという石川が真っ先に古巣へ恩返しである。「チャンスで回ってきて早い回で点を取れてよかったです」。 1点を追う日ハムも二回一死二塁から巨人の先発マイコラスから大田がライト前ヒット。一、三塁とチャンスを広げた。続く松本剛の打球は、サードを強襲。マギーのグラブをはじき(記録は二塁打)同点。さらに一死二、三塁から大野奨太の打球はセカンドの左を襲ったが、前進守備をしていたクルーズが飛びついて好捕。スタートを切っていた三塁走者の大田も刺されて、併殺で勝ち越し点を防がれた。 これ以上球団ワースト記録を更新するわけにはいかない巨人は、5回にクルーズがレフト前ヒット。3試合ぶりにスタメンマスクをかぶった小林誠司がバントで送り、陽は倒れ二死二塁となったが、2試合続けて2番起用されている坂本勇人が意地を見せた。インサイドのストレートを振りきり、打球はセンターフェンスを直撃。ジャンプした西川遥輝も捕れなかった。キャプテンの一打で2-1と勝ち越す。 「積極的にいきました。初球のストレートをしっかりと捉えられました」