環境省「ゼロカーボンパーク」に南伊勢町を登録 脱炭素の取り組み、三重県内3例目
【度会郡】環境省はこのほど、国立公園の脱炭素化に先行して取り組むエリアとして、町域の六割が伊勢志摩国立公園に指定されている南伊勢町を「ゼロカーボンパーク」に登録した。三重県内では志摩市、鳥羽市に次いで3例目、全国では20例目となる。 同町は、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を令和2年12月に表明し、脱炭素化に向けた取り組みに力を入れている。 町によると今回は、海洋生態系を活用した「ブルーカーボン」による二酸化炭素吸収固定化事業、海ごみゼロ標語コンクールやクリーン作戦の実施、保育所や小中学校などの給食残渣(ざんさ)の堆肥化、公共施設への電気自動車急速充電設備の導入などの取り組みが評価されたという。 ゼロカーボンパーク登録により、脱炭素化の取り組みに対して補助金などの支援が得られるようになる。環境省中部地方環境事務所も町と連携しながら、ゼロカーボンパークの取り組みを支援する。 上村久仁町長は「脱炭素社会の実現は一つの町では効果が小さいため、伊勢志摩国立公園とその周辺地域が協力し、課題解決に向けて取り組んでいきたい」と話した。