世界も注目!平均年齢80歳の“ばあちゃんベンチャー”「生きがいと収入を」 77歳“最年少”ばあちゃんが大事にする「きょうよう・きょういく」
そんな中、一番勢いがあるのは、全国各地の“一般人のばあちゃん”にスポットライトを当てた「ばあちゃん新聞」だ。「たぶん新聞界では一番伸びている。50社ほどに『新聞界の救世主あらわる』と注目された。紙での配達と、企業やスーパーで単号売りをしている」という。 一方で課題も。障害者雇用の壁として、大熊氏はまず「週20時間以上働くことが雇用制度の基本となっている」点をあげる。20時間以下はコロナ支援や助成金などの対象外。また、社会保険などへの加入負担が全年齢一律であるため、「高齢者の正社員雇用はハードルが高い」と指摘し、高齢者の加入負担は下げて欲しいと語る。最低賃金(福岡県では時給941円)も、全年齢が一律なのが現状だ。 社名の「うきはの宝」は、よく「ばあちゃんたちが宝」と捉えられるが、そうではないという。「僕らの考えは、次世代とばあちゃんたちが一緒になってつないでいくこと。過疎地域は将来がないと悲観されている」とする。 考えているのは、このビジネスを全国に広げていくことだ。「奇想天外なアイデアで『大熊さんだからできた』となるのは良くない。他県にも広げて、再現性を高めている。とはいえ、ばあちゃんたちだけ集まっても、ビジネスにはならない。マーケティングやマネジメント、デザイナーといった若年層と一緒に『多世代でやる』のが重要だ。じいちゃん、ばあちゃんを前面に出しながら、若い人が支えて食べていくビジネスモデルもありではないか」と語った。(『ABEMA Prime』より)