容疑者の数人「被害者のキャッシュカードで現金を引き出した」 ATM付近の防犯カメラに映る 大学生暴行死事件
STVニュース北海道
北海道江別市で男子大学生が暴行を受け死亡し6人が逮捕された事件で、容疑者の数人が「被害者のキャッシュカードで現金を引き出した」という趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。 この事件は今月26日朝、江別市内の公園で千歳市の大学生・長谷知哉さんが全裸で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。 警察はこれまでに、長谷さんと交際していた八木原亜麻容疑者と川村葉音容疑者のほか、少年2人を傷害致死の疑いで送検。 (吉岡記者)「少年を乗せたバスが出てきました」 31日も新たに18歳と16歳の少年2人が傷害致死の疑いで送検されました。 交際相手を含む6人が集団で暴行を加えたとみられる衝撃的な事件。 長谷さんは25日午後10時ごろ、千歳市からJR大麻駅周辺に到着。 アルバイトを終えた八木原容疑者の自宅に向かいます。 2人の間に何があったのか、徐々に明らかになってきました。 「長谷さんに1年後に別れることを切り出され、その相談のために会った。今後の2人の関係について会話をする中で不満が募っていった」 捜査関係者によりますと、八木原容疑者は調べに対しこのような趣旨の供述をしているということです。 そして、八木原容疑者は川村容疑者へ連絡をとります。 (山本記者)「八木原容疑者は自宅で長谷さんといる最中に、川村容疑者に『長谷さんと別れ話でもめている』という趣旨の連絡をしていたことがわかりました」 連絡をうけた川村容疑者は、当時一緒にいた少年らと共に、川村容疑者の車で現場の公園に向かい、午後11時ごろに2人と合流。 その後、長谷さんに暴行を加えたとみられています。 容疑者6人は犯行後、車で現場を立ち去ったとみられています。 警察は、その際に持ち去ったとみられる長谷さんの衣服や所持品について、すでに所持品と思われる一部を発見・押収し、特定を進めています。 被害にあった長谷さんは、就職活動で東京の企業へのインターンシップにも参加していて、以前、友人に八木原容疑者との関係についてこう話していたと言います。 「彼女と付き合うのは就職するまでの間しか考えていない」 交際関係のもつれから起きたとみられる今回の事件。 捜査関係者によると、容疑者の数人が「長谷さんのキャッシュカードで現金を引き出した」という趣旨の供述していることが新たに分かりました。 また、今月26日には札幌市内のATM付近の防犯カメラに八木原容疑者以外の5人が映っていて、そのうち1人が現金を引き出そうとしていたということです。 警察は被害者のキャッシュカードが使われた疑いもあるとみて、事件のいきさつを調べています。