FC東京が待望2か月ぶり勝利で“新国立・無敗神話”継続! 名古屋は今季公式戦最多4失点で屈す
[9.14 J1第30節 FC東京 4-1 名古屋 国立] J1リーグは14日に各地で第30節を行った。国立競技場で行われたFC東京と名古屋グランパスの対戦は、FC東京が4-1で勝利。“新国立”で9試合8勝1分と無敗記録を伸ばした。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 FC東京は約2か月にわたって未勝利が続く。直近6試合4敗2分で暫定順位は10位に沈んだ。今節の会場は、2か月前の第23節・アルビレックス新潟戦で最後に白星を飾った国立競技場。新国立になって8試合7勝1分という無敗記録のなかで勝利を目指す。前節・サンフレッチェ広島戦から先発を4人変更し、DF岡哲平、約3か月ぶり先発のDFエンリケ・トレヴィザン、今季初先発のMF東慶悟、8試合ぶり先発のFW俵積田晃太が名を連ねた。4-2-3-1の布陣を敷き、CBが本職の岡が左SBで起用された。 暫定12位・名古屋は前節・湘南ベルマーレ戦で約3か月ぶりに敵地での白星を手にした。ルヴァンカップもサンフレッチェ広島との接戦を制してベスト4入り。勢いに乗ったまま敵地・国立競技場に赴いた。14日のルヴァン杯第2戦から2トップを変え、FW永井謙佑とFWキャスパー・ユンカーが起用された。 前半13分、FC東京が先制に成功。中盤左サイドでMF荒木遼太郎がボールを持つと、前線に逆サイドに長めのパスを送る。ボールを収めたMF仲川輝人が細かくステップを踏みながらドリブルで運び、PA手前から右足シュート。GKランゲラックの好セーブに阻まれるが、こぼれ球に東が詰める。ゴールに流し込み、今季初ゴールで先制点を挙げた。 前半29分、FC東京は再び仲川がチャンスを作る。後方からDF森重真人がロングフィード。DF河面旺成のクリアし損なったボールを仲川が拾ってPA内に入り込む。突破を防ごうとしたMF内田宅哉に後ろから倒され、PKを獲得した。キッカーはFWディエゴ・オリヴェイラが務めると、GKランゲラックのタイミングをずらしながら右足シュートをゴール左に決め切る。今季6点目で2-0と点差を広げた。 前半はFC東京が2-0のリードで折り返す。名古屋はハーフタイムで2枚替え。内田とMF森島司を下げ、MF和泉竜司とMF中山克広を投入した。 後半は拮抗した展開が続く。FC東京は後半15分に3枚替え。H・トレヴィザン、東、俵積田に代えて、DF木本恭生、DF土肥幹太、FW遠藤渓太が出場した。すると5分後に交代策が的中。PA手前の混戦から荒木が左サイドに展開すると、遠藤がPA左に入り込んで左足でクロスを上げる。ファーサイドに流れたボールをMF高宇洋がゴールに叩き込んだ。 今シーズンから加入して中盤の要となった高の移籍後初ゴールで、FC東京は3-0と点差を広げた。名古屋は直後に2枚替え。永井とMF山中亮輔を下げ、FWパトリックとMF菊地泰智が入る。パトリックはユンカーと2トップを組んだ。 後半36分、FC東京がダメを押す。DF三國ケネディエブスのビルドアップをカットした遠藤が冷静に相手守備陣の裏にパス。抜け出した仲川がPA内から左足シュートを決め切り、今季4点目で4-0と勝利を決定づけた。 名古屋は後半40分、和泉の折り返しをMF稲垣祥がダイレクトで沈めて1点を返す。しかし、FC東京が4-1で逃げ切り、5万5896人が集まった新国立で無配継続の勝利。約2か月ぶり、リーグ戦7試合ぶりとなる待望の白星となった。名古屋は今季公式戦で最多失点となる4失点で敗戦を喫した。