ゴールドマン、米初回利下げ見通しを9月に後退-従来は7月
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、金融緩和を正当化するには米経済はなお力強さを示唆しているとして、連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ開始時期を9月以降になると想定、当初の見通しだった7月から後退させた。
ヤン・ハッチウス氏らゴールドマンのエコノミストはリポートで、「今週に入りわれわれは、FOMC当局者の発言から7月利下げにはインフレ数値の改善だけではなく、労働市場や経済活動のデータで有意の軟調の兆しが見られることも必要であろうことが示唆されたと指摘した」と述べた。
スワップ市場によれば、FOMCの初回利下げは12月までの実施で完全に織り込まれている。年内2回利下げの確率は40%未満。先週は約70%だった。昨年末時点では、初回利下げは早ければ今年3月の実施が想定されていた。
ゴールドマンのエコノミストは引き続き、9月と12月の年内2回の利下げを見込んでいる。
原題:Goldman Pushes First Fed Rate Cut Call to September From July(抜粋)
--取材協力:Edward Bolingbroke、Liz Capo McCormick.
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Alice Gledhill