43歳シングルマザーが落ちた“PTA不倫”…イケメン会長と2度目の食事で「理性が崩壊」
レスに共感し、自然と…
後日、「作成した書類に不備があった」と副会長から連絡があり急遽、書類を作成し直すことに。「自分が指示して作ってもらったのに申し訳ない」と、良介さんは明美さんに作成の手伝いを申し出て、再び2人は集まります。 良介さんから「自分のせいで二度手間になったのだから、おわびにおごらせてほしい」と個別にLINEが。また2人きりで会えるのがうれしくて、むしろ不備があってラッキー! と思っていたのに、LINEが来て天にも昇る心地の明美さん。でも、それを悟られないように「自分も気が付かなかったのに、おごってもらうなんてできないです。でも飲みに行くのは賛成です」と冷静に返信しました。 そして当日、PTA仕事が終わった後に良介さんが向かったのは、おすすめだという地元から2駅離れたカジュアルイタリアン。前回同様、学校近くの立ち飲み店で飲むのだとばかり思っていた明美さんはドキドキしっぱなしです。 ワインも進み、酔いが回った頃、良介さんから離婚原因を聞かれます。「夫はひどいモラハラで…」。酔いも回っていたので、「今、流行のレスでしたし」と笑いながら話すと、「自分も嫁が応えてくれなくて、もう何年もセックスレスでつらい」と。続けて「明美さんみたいな明るい人と結婚してたら、こんな寂しい夫婦になってなかったかな」。 明美さんの理性はそこで崩壊しました。その後、2人はどちらから誘うともなくホテルへ。 PTA活動が終了し、子どもたちは中学を卒業しましたが、2人の関係は水面下で続いています。 「結婚したいとは思いませんし、好きなときに会えて、おいしいお酒や食事を楽しんで、充実しています。それに元夫とは違って、優しいセックス…。相手の奥さんへの罪悪感はありますが、バレない限りこの関係を終わらせることはできないし、したくない」 PTAを出会いの場として活用する強者はそういないと思います。しかし、ふとしたきっかけで男女の関係になることは大いにあり得ます。会長を巡ってPTA内でいざこざが起きた話も聞いています。 まさに先日、私が運営する夫婦仲相談所に「夫とセックスレスなので、PTA会長と浮気してしまいそうです。会長に誘われてるんです。私を止めてください」と対面相談に来られた女性がいます。私は「旦那さんを呼んできてください」と伝え、後日、パートナーに会いました。 「奥さんが、あなたとのレスに悩んで不倫一歩手前の状況です。すぐに話し合わないと」と言うと、「妻は歯医者の事務のパートしか出かけないので、そんな相手、見つかるわけない」と。よもや、PTAの人に誘われるとは思っていなかったような表情でした。それだけ、PTAは厳粛で清廉なイメージの場なのでしょうが、それこそが落とし穴です。周りにバレて、引っ越しを余儀なくされたご家族も知っています。 不倫は、どこで陥るか分からないものです。「私は絶対しない」と言う人ほど、不倫の穴に落ちる現状もあります。出会い系アプリで“狙ってする”不倫と、知らない間に深みにはまり込むPTA不倫。どちらが罪深いのか意識してみてください。落ちてしまえば、結果はどちらも罪です。 「PTAで不倫なんか起きるわけない」とコメントをもらったこともありますが、「夫婦の絆は100%壊れないものだ」と言い切れないのが結婚生活です。日々の相手への気付きを大切にしないと、“絆100%”は、一瞬でゼロになります。
「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美