ラランドのサーヤ、川谷絵音など参加のバンド「礼賛」で作詞作曲に挑戦!
オチがつくネタはお笑いに、笑いにできないモヤモヤは音楽に昇華。感情の“フードロス削減”です
――楽曲制作をしていく中で、お笑いのネタ作りやYouTubeの企画制作など、これまで取り組んできた“作る仕事”との違いを感じたのはどんなところでしょうか? サーヤさん: 正直、そこは全然スイッチングしていないんです。お笑いのネタにならない相方への鬱屈とした感情や、ただ能天気な話は音楽にして、オチがつくような経験はお笑いのエピソードにして…みたいな感じで、全部無駄なく何かしらに昇華するぞって思っています。私は、それをいつも「フードロス削減」って呼んでいるんですよ。 ――フードロス削減…! 余すところなくアウトプットされているのが想像できます。ちなみに今回のEPは、ファッションスタイリストの服部昌孝さん率いるチームがアートワークを担当されたそうですね。クリエイティブにも大変力を入れていらっしゃる印象を受けました。 サーヤさん: 『礼賛』のメンバーは、とにかく肩の力が抜けた感じがめちゃくちゃカッコいいんです。だから、アートワークも、キメすぎない、とっつきやすい雰囲気にしたくて、服部さんのチームにお願いしました。最後は白目を剥いたカットか、剥いていないカットかですごく悩みましたが、私が思いっきり白目をむいていても、スタイリングとヘアメイクと光の当たり方がすばらしくて、『礼賛』のイメージをうまく表すことができたんじゃないかと思います。
子役時代の経験や、6年間の美術部生活。今の仕事すべてが「過去にやっていたこと」か「やりたかったこと」
――リードトラック『PEAK TIME』のように常にピークタイムを更新し続けているサーヤさんですが、新しいことを始めたり挑戦したりするために、どのように情報をキャッチしているのでしょうか? サーヤさん 広くアンテナを張っているというよりは、むしろインプットは偏っているほうだと思います。移動時間や寝る前は、ひたすら都市伝説のYouTubeしか見ていないし…。ただひとつ言えるのは、今やっていることは全部、過去にやっていたことや、やりたかったこと、ということ。 4~5歳までは子役をやっていたので物心ついた時からドラマやCMの撮影現場に行っていたし、中高6年間は美術部に所属して、その間に漫才や歌もやっていました。大学に入ってからは、お笑いサークルで今の相方と出会って。振り返ってみると、すべてが地続きだなと思います。 ――では、これから新たに挑戦してみたいと考えていることはありますか? サーヤさん 私、おばあさんになってからアパレルのブランドをやりたいんですよね。今はまだ既存のブランドの好きなものを着たいけど、還暦くらいで洋服を作れたら面白いかもなって思っています(笑)。