自然保護活動とモデル・俳優業を両立 華みきさんの持続可能な未来への提案とは
モデルや俳優としてのキャリアを持つ華みきさんは、自然保護活動にも熱心に取り組んでいる。現在は沖縄の自然保護に力を注ぎ、ラジオのパーソナリティーやドキュメンタリーの制作を通じて自然環境の重要性を広めている。俳優として、そして自然保護活動家としての道のりと、その思いを聞いた。(聞き手 SDGs ACTION!編集部・池田美樹) 【華みき(はな・みき)】 東京都出身。モデル・俳優、自然保護活動家。ヤンバルクイナ親善大使。文化学園大学国際文化学科を卒業後デビュー。芸能活動と並行して、映像作品による自然保護活動をおこなう。 2021年より沖縄の自然と文化の発信・プロデュースに努める。毎週木曜日午後9時よりFMやんばる「華のときめきラジオ」を放送中。「身近な自然を大切に次世代へ美しい自然環境をつなぐこと」を軸に活動している。
モデルから俳優へと重ねてきたキャリア
――華さんが俳優になったきっかけやこれまで印象に残った出来事について教えてください。 小さい頃から歌ったり踊ったりすることが好きで、子役になりたいと思っていました。しかし両親に大人になってからにしなさいと反対され、いつかチャンスがないかと待っていました。16歳のときに原宿でスカウトされてモデルになり、そこからキャリアを重ねました。 転機は音楽家の親友が亡くなったことです。1日に何時間も稽古を重ねる彼女を見ていたので、自分は命を無駄に生きていたのではないかと感じ、しばらく空虚さを感じる日々が続きました。 その時、先輩の俳優から橋口亮輔監督の映画「ぐるりのこと」を勧められてみたことが、本格的に俳優を志すきっかけとなりました。 これまでで印象に残っている役は、橋口監督作品のテレビドラマ「初情事まであと1時間」で演じた母親役です。 また、2023年末に演じた現代能楽劇「生田川」の主演、松風役も大きな挑戦でした。能楽はまだまだ勉強中ですが、日本の自然観を感じる部分が多く、伝統的なものの奥深さを感じています。