<ボクシング>亀田3兄弟より凄い井上兄弟
12月6日に両国国技館で行われる東洋太平性ライトフライ級王座決定戦を同級2位のヘルソン・マンシオ(フィリピン)と戦う井上尚弥と同日、日本ミニマム級9位の福原辰弥とデビュー戦を行う3つ違いの弟・拓真がこの日、横浜の大橋ジムで公開練習を行った。 【画像】「好きなタイプは井上尚弥」という美人すぎるボクサー 前回の日本ライトフライ級戦をKO決着のできなかった井上尚弥が、「前回の反省を元に、打ち急がずジワジワと崩していき中盤にKOで決めたい」と2つ目のタイトルに向けて抱負を語ると、デビュー戦の弟・拓也は「相手はサウスポーだけど練習を積んできた。スピード、パワーの違い見せたい」と自信を覗かせた。兄の“モンスター”井上は、これがプロ5戦目。 大橋会長は「内容のある試合を見せてくれれば、尚弥の次は世界。記録を狙ったわけではないが必然として世界最速記録に挑戦させる」と断言した。 今回の試合内容次第では、井岡一翔が持つWBA以外の3団体のライトフライ級のベルト(WBO、WBC、IBF)にターゲットを絞って交渉に乗り出す方向だ。尚弥は、猛スピードで世界への階段を駆け上っているが、大橋会長は「もしかすると拓真が、その尚弥の記録を塗り替えるかもしれない」と言った。 ■弟・拓真は兄の記録を塗り替える力がある 拓真は、まだ高校3年生。本来なら最後のアマチュア大会を目指しているところだったが、時間を惜しんでプロに転向。大橋会長が「体の強さは兄以上」と太鼓判を押す逸材は、「誰も受けてくれる選手がいなくて」(大橋会長)と、しょうがなく、慣れないサウスポーで、しかも日本ランカーという異例のデビュー戦リングとなった。兄が、完成型のファイターなら弟は、それ以上に好戦的なファイター。「触れさせることなく勝ちたい」と、真面目な顔をして言う。この試合に勝てば日本タイトル挑戦の資格を得ることになるため、兄と辰吉丈一郎の持つ日本タイトル最速奪取記録(4試合目)を破る可能性が出てくる。