ESPNのPFP井上尚弥が2位から3位に 1位にはウシクが浮上
米専門メディア「ESPN」は24日までにプロボクシングの最新パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)を発表した。18日(日本時間19日)にタイソン・フューリー(英国)に判定勝ちして、世界4団体ヘビー級統一王者となったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、3位から1位に浮上した。 1位だった世界3団体ウエルター級(66・6キロ以下)3団体統一王者テレンス・クロフォード(米国)が2位に後退。2位だった世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)が3位となった。 元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏は「ウシクはまさにPFPの定義だ」と1位に選んだ理由を説明。「体重はフューリーより40ポンド(約18・14キロ)近く少なく、リーチは7インチ(約17・78センチ)、身長は6インチ(約15・25センチ)も差があるのに、彼はフューリーを倒した」と絶賛した。「そして、彼がもう一人の巨漢、(元世界3団体ヘビー級統一王者)アンソニー・ジョシュアを(21、22年と)一度ならず二度も破ったことも忘れてはならない」と付け加えた。 記者のマイク・コッピンガー氏もこれに同意し、ウシク選手を3位からトップに上げた1人。「はるかに大きなエリートヘビー級選手にまたも勝利し、PFPの最高峰であることを体現した。彼はクルーザー級を制覇した後、これを成し遂げたのだ」と称賛した。しかし、「ウシク、クロフォード、井上は誰をもトップの座に置くことができる」と3者には差がないことにも言及している。 また、ウシク戦の敗戦で、フューリーはトップ10から外れ、世界2階級制覇王者テオフィモ・ロペス(米国)がランク外から10位に入った。 最も権威ある米専門メディア「ザ・リング」のPFP最新ランキングでは1位・ウシク、2位・井上、3位・クロフォードとなっている。 ESPNのPFPランキング 1位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ) 2位 テレンス・クロフォード(米国) 3位 井上尚弥(日本) 4位 ディミトリー・ビボル(ロシア) 5位 サウル・アルバレス(メキシコ) 6位 アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア/カナダ) 7位 ガーボンテイ・デービス(米国) 8位 シャクール・スティーブンソン(米国) 9位 ジェシー・ロドリゲス(米国) 10位 テオフィモ・ロペス(米国)
報知新聞社