【アルゼンチン共和国杯・コメントのツボ】クロミナンス「タイトルを取るチャンス」 サヴォーナ「スムーズなら」
[GⅡアルゼンチン共和国杯=2024年11月3日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2500メートル] <美浦トレセン>30日の南ウッドで単走で追い切られたクロミナンスは6ハロン82・4―66・1―51・7―36・8―11・6秒(強め)をマークした。活気ある走りで迫力十分。5か月ぶりでも仕上がりに不安はなさそうだ。「この馬のリズムで走らせるために単走だったけど、もうひとつ攻めてもいいかな、という状態だったし、その中でもしっかりやるイメージで」と尾関調教師は調教の意図を説明。「春の疲れもあったのでしっかり休ませたが、秋口から順調に乗り込んでこれた。タイトルを取るチャンスなので頑張ってほしいね」と7歳にしての重賞初Vに期待を込めた。 ハヤヤッコは新パートナーの吉田豊を背に障害未勝利馬に0・1秒差遅れたが、もともと稽古駆けしないタイプ。「ジョッキーに感触をつかんでもらえたのは何より。雨の影響で馬場が渋ればプラスにもなる」と国枝調教師。 復帰戦のオールカマーで7着だったラーグルフは追い切りにまたがった丸田が「まずまずいいですね。反応は良かったと思います。レースで折り合えれば」と初めての2500メートル克服を課題に挙げた。 <栗東トレセン>昨年の神戸新聞杯2着好走後、重賞戦線で大崩れせずに走っているサヴォーナ。柴田助手は「使いつつ調子を上げるタイプで中間の動きはいいね。東京2500メートルは合うし、発馬五分でスムーズなら」と期待を寄せる。 晩成のハーツクライ産駒らしく、5歳になってグッと力強さが出てきたセレシオン。「いつも安定した成績で走れているけど、特に前走の内容はすごく良かった」と新潟記念2着を評価する友道調教師。「これくらいの距離の方がむしろ良さを出せそうに思うし、左回りでいいタイプ。道悪になっても大丈夫」とプラス材料を並べ立てた。 21、23年と当レース2着のマイネルウィルトス。舞台は申し分ない。今週の動きを見届けた宮調教師は「サラッとだったけど良かった。いい感じだね。スタミナが生きる東京2500メートルの舞台も合っている」と勝ち負けをにらむ。 前走・京都大賞典では11番人気で3着激走のメイショウブレゲ。飯村助手は「流れが向いたのもあるけど、今は状態がすごくいいというのもある。引き続き安定しているし、適度に上がりがかかってくれれば」と理想のレースパターンを打ち明けた。
東スポ競馬編集部