入浴中の死亡事故は交通事故の2倍… 年代別で対策が必要な2種類のヒートショックを解説
本格的に寒くなるこの時期に注意してほしいのがヒートショック。 高齢者の入浴中の死亡事故は、月別に見ていくと、寒くなる10月、11月、そして12月にかけて増えている。 【写真】ヒートショック診断テスト ヒートショックは、急激な温度変化で、血圧が変動して心臓血管の疾患が起こり、浴室で溺れたり、頭を打ったりするリスクがある。 関西テレビ・加藤さゆり報道デスク:高齢者の方が多いということなんですけども、高齢の方は、そもそも認知機能や身体機能が低下してる中で、思いがけない事故が起きがちなんですけど、浴槽で溺れて亡くなる方は、年間溺れて亡くなる方の7割ぐらいを占めていて、一昨年だけで比べますと、交通事故の方の2倍はあるそうなんです。
■ヒートショックは血圧の変化に応じて、山型と谷型に分かれる
ヒートショックに詳しい東京都市大学の早坂信哉教授によると、ヒートショックには、血圧の変化に応じて、山型と谷型に分かれるそうだ。 まずは、山型。暖かい室内から寒い脱衣所は、浴室に移動する際に血圧は、ぐっと上昇する。 この際に、特に高齢者の方、心筋梗塞などに警戒が必要だ。 谷型は、お湯に浸かっていると、逆に血圧が下がっていき、ここで立ちくらみが起きたりする。 お風呂から立ち上がって、ふらっとする立ちくらみの瞬間に頭を打ったり、溺れたりしてしまう。 これは高齢者だけじゃなくて、若者にも注意が必要だ。10度以上の温度の変化があると危険ということだ。
■ヒートショック診断テスト
あなたの入浴方法は間違っていないだろうか。 ヒートショック診断テストだ。3個以上当てはまるという方は注意が必要だ。 ・入浴前よりも後に水分を取る ・食後すぐにお風呂に入る ・家族に声をかけずに入る ・風呂場が寒くても我慢する ・すぐ湯船につかる ・熱々の湯船につかる ・湯船から出るとき、立ちくらみすることがある ・湯を張るときはふたをする ・サウナで水風呂に入る
■ヒートショックを防ぐには
ヒートショックを防ぐには以下のような対策がある。 ・お湯をはる時に浴室をあたためておく ・入浴前に水分補給 ・お湯は40度程度。入浴前は多めにかけ湯をする。 ・入浴時間は10分程度。長風呂はNG これから寒くなる季節。十分に気を付けたい。 (関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2024年12月9日放送)
関西テレビ