2024年の小売事業者向けSEO対策は「体験に基づく」「役立つ」コンテンツがカギ! ローカルSEOにも商機あり
「E-E-A-T」の「E=Experience(経験)」に活路あり
では、鈍化・逆風とも言える状況下で、EC事業者が心がけること、取り組むことは何でしょうか。 1つは「経験、体験に基づくコンテンツ」でしょう。 2022年12月、Googleが検索ガイドラインに「E-E-A-T」を追加しました。「E-E-A-T」の詳細はこちらの記事をご覧ください。 従来の「E-A-T」に追加された“E”は「Experience:経験、体験」です。「ChatGPT」などのAI生成が注目を集めたタイミングでのことでしたが、そこから1年経ち、多くのプロンプトやSEOコンテンツツールも多数リリースされました。 Googleが検索結果にAI生成による回答「SGE(Search Generative Experience)」を発表した2023年春には、「SEOがオワコンになる」といった意見も見聞きしましたが、筆者の周囲でそうした声を聞くことはほとんどありません。むしろ「これからこそ、重要なのはコンテンツ」という声の方が大きくなっているとさえ感じています。 Googleは2023年、検索エンジンのコアアップデートを3月、8月、10月、11月に実施。特に年の後半に集中し、11月のアップデートは展開完了まで過去最長の25日21時間を要しています。アップデート後はクリスマス商戦、歳末商戦に入り、年明けに落ち着いて見てみると、評価されたコンテンツの多くが実体験に基づくものでした。 ■ 平均掲載順位が3か月で約16ランクアップした企業も
下図は「Google Search Status Dashboard」、Googleの検索に関するアップデートのダッシュボードです。4回のコアアップデートと、9月に展開された「ヘルプフルコンテンツアップデート(HCU)」に注目してみましょう。
下図は、筆者のクライアントであるキッチンやリビング雑貨を扱うECサイトの「Search Console」のグラフです。