【Bリーグ開幕特集 大阪エヴェッサ】体制を変えて新しい大阪のバスケを構築し、今シーズンこそ上位へ
バランスの良い外国籍選手と厚みのあるバックコート陣に大きな期待
昨シーズンは開幕から7連勝の快進撃を見せたものの、11月からは一転10連敗を喫するなど、波の激しいシーズンとなった。イ・ヒョンジュンが加入した終盤には勝率を取り戻したものの、25勝35敗の西地区7位で終えた。今オフには大きな変革を敢行。 昨シーズン出場機会の多かった日本人選手は継続となったが、ヘッドコーチや外国籍選手が交代となった。まずはアンダーサイズを感じさせない力強さと得点力を誇るマット・ボンズを長崎ヴェルカから獲得。さらに仙台89ERSで藤田弘輝ヘッドコーチと共闘したビッグマンのヴォーディミル・ゲルンも加入。昨シーズン、トルコリーグで12.1得点、6.5リバウンド、3ポイントシュート成功率42.9%を記録したライアン・ルーサーも加入し、バランスの良い外国籍選手3人が揃った。アジア特別枠として、名古屋ダイヤモンドドルフィンズで先発も務めていたフィリピン人ウイングのレイ・パークス ジュニアが加入し期待が大きい。 日本人選手は琉球ゴールデンキングスから牧隼利、福島ファイヤーボンズから土家大輝と成長著しい若手選手を補強し、盤石な構えだ。数々のチームでヘッドコーチを歴任してきた熱き指揮官、藤田ヘッドコーチの元、戦う集団に生まれ変わり上位を狙う。 【注目選手】 マット・ボンズ 昨シーズンは平均16.1得点、8.7リバウンド、2.6アシスト、1.3スティールを記録。リーグで最もファストブレイクポイントを挙げたため、大阪でもトランジションを牽引することが期待される。ハーフコートバスケットでも、ドライブを仕掛けられる推進力があり、相手の脅威になれる。 髙木拓海 昨シーズン1月に特別指定選手として加入し、継続してルーキーシーズンを迎える。激しいディフェンスが武器だが、4月の佐賀バルーナーズ戦で14得点を挙げたシュート能力にも注目。バックコートの層が厚いチームではあるが、どのように持ち味を発揮してくれるか楽しみな選手だ。 牧隼利 特別指定選手から5シーズン所属した琉球を離れて初めての移籍。琉球では年々ハンドラーを担うことが多くなり、昨シーズンは2番手のポイントガードを務めた。リーグ優勝経験者であり、よりチームの中心としての活躍が求められる環境に身を置き、さらなる成長が期待できる。
ズッボン