パワハラが問題視される昨今…「怒るか」「怒らないか」はどう判断するべき?明確にすべき“3つの境界線”【アンガーマネジメント協会代表理事が解説】
「怒り」で失敗しないためにはどうしたらよいか?
後悔しないほうを選ぶ 大切なことは、怒る必要のあることと、怒る必要のないことの線引きができることです。 「べき」の境界線(三重丸)の(2)(3)の間が、それに該当します(図5参照)。もし(2)か(3)、どちらに入ることなのか迷ったら、後悔しないのはどちらかという基準で判断しましょう。アンガーマネジメントは、怒りで後悔しないことを目指します。 (2)を選択したものの、あとになって「許容できないと言っておけばよかった」「怒る必要があった……」と悔やんでしまった経験をしたなら、次からは(3)にしましょう。 逆に、(3)の対応をしたものの、あとから「あそこまで言う必要がなかった……」「怒る必要はなかったな……」と省みることになったなら、それ以後は(2)にする、というように、境界線をどこにするか、再度検討してもいいのです。 この繰り返しのなかで、怒りをうまく扱えるようになっていきましょう。 戸田 久実アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事
戸田 久実