給油しているとみられる大型無人機シーガーディアン（ＭＱ９Ｂ）＝２３日午後５時１５分ごろ、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地

　海上自衛隊が八戸航空基地（青森県）で試験運用している大型無人機シーガーディアン（ＭＱ９Ｂ）１機が２３日午前、海自鹿屋航空基地（鹿児島県鹿屋市）に着陸した。東シナ海で模擬的な警戒監視を実施し、情報収集機能などを検証する一環。 【写真】〈関連〉鹿屋市の位置を地図で確認する

　同基地第１航空群司令部によるとＭＱ９Ｂは同日午前に着陸し、同１０時ごろ離陸した。行き先や詳細なルートは明らかにしていない。２３～２９日に３回程度、飛来すると発表していた。午後５時１５分ごろには、再び駐機場に止まり、給油作業する様子も確認できた。 　試験運用の計画によると、八戸を出発後、鹿屋を経由するなどして東シナ海で警戒監視（模擬）して八戸に戻る。夜間帯の鹿屋基地での離着陸も予定する。 　東シナ海で進出を強める中国を念頭に無人機の本格導入に向けた検証を進めるため、八戸で昨年５月から試験運用している。Ｐ１哨戒機など有人機による任務の一部を無人機で代替できるか確かめる。海自への配備は決まっていない。 　防衛省によると、ＭＱ９Ｂは米ジェネラル・アトミクス社製。２４時間連続で航行できる。八戸のコントロール施設で外部委託した操縦員が操縦かんを握り、衛星通信を介して遠隔操作する。