ロープウエー 長崎スタジアムシティまで延伸「難しい」 ジャパネット・髙田社長
長崎市の稲佐山山頂と麓の淵神社駅(淵町)を結んでいるロープウエーの駅を長崎スタジアムシティ(幸町)まで延伸する計画について、ジャパネットホールディングス(HD、佐世保市)の髙田旭人社長は14日の会見で、市からの説明を受けた感触として「難しいのかな」と述べた。 ジャパネットグループのリージョナルクリエーション長崎(長崎市)は2020年度から稲佐山公園と「長崎ロープウェイ」の指定管理者を務めるが、髙田社長は「延伸を想定して請け負った。今後続けるか検討している」と撤退の可能性を示唆した。 ジャパネット側からの提案を受け、市は数年前から延伸について調査・検討。これまでに「技術的には可能」としてきた。一方で新たに高さ70メートル程度の鉄塔の建設や周辺住民の理解が必要などの課題もあるという。同市観光政策課は「総額でどれくらい必要か、採算性はどうかなど課題を整理している」としている。 延伸は地元経済界からも「夜景観光など周辺地域全体が魅力的な場所になる」と期待が寄せられている。