ロッテ・鈴木昭汰、一番記憶に残るのは5月26日のソフト戦7回無死満塁「いい意味で責任放棄」のミラクル火消し
「パーソル パ・リーグTV パテレアワード2024」が15日、東京都内で行われ、今季ブレークしたロッテの鈴木昭汰投手(26)がゲスト出演した。 今年一番記憶に残ったシーンについて5月26日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)を挙げた。チームは2分けを挟み7連勝中で迎えた試合。2―0でリードした7回表に登板した沢村が3連続四球の大乱調。ノーアウト満塁で後を受け鈴木は登板した。 「覚えていますね。僕も高ぶる気持ちがあった。自分で焦らないために、いい意味で責任放棄じゃないですけど、どのシーンでも抑えたいって気持ちは変わらない」 1―2―4のダブルプレーでピンチをしのぐと、その後はショートゴロに打ち取り”ミラクル火消し”で切り抜けた。 4年目の今季は51試合の登板で2勝2敗、27ホールド。4月17日の西武戦(ZOZOマリン)でプロ初セーブを挙げ、最終的には5セーブをマークした。中継ぎの核として開幕から投げ抜き、6月29日のオリックス戦(ZOZOマリン)で杉本に被弾するまでは27試合連続で自責点0。7月に監督推薦でオールスター初出場もしたチームの中継ぎエースは、秋の「プレミア12」で侍ジャパントップチームのユニホームにも袖を通した。 今シーズンの大ブレークで、多忙なオフを過ごしている。今回のイベントに「楽しかった。最初、人が多いなと思ったんですけど、皆さんのおかげで楽しくできたんじゃないでしょうか」と話したが、本音は「慣れていないです」と照れる。だが、そこは人気商売。「喜んでくれる人がいるんで。こういう機会しかないんで、大切にしていきたい」。確かに疲れはたまるが、それをいい方に捉え来季への活力にしていく。 自主トレ、2月のキャンプ、そして新シーズンへ、いまは時間を管理し、先々へプランを描く。「あと半月したら自主トレが始まるし、すぐキャンプインだっと思っているんで。出遅れたくないし、しっかり万全の状態でシーズンに入りたい。そこはちゃんとやっていきたい」。2年連続の活躍へ覚悟を決めた鈴木の表情が一段と引き締まった。
中日スポーツ