オリックス・岸田監督 今季守護神も平野が基本線 状態万全なら「そこ(抑え)を思ってます」
オリックス・岸田監督が、今季パ・リーグ最年長投手となる平野を、状態が万全な場合は守護神で起用する方針を明かした。 「そこ(抑え)を思ってますけどね。あいつは“どこでも行きます”と言うかも分からないですけど。そういうことは、なかなかできないですよね」 昨季も開幕を守護神で迎えたが、右肘の張りや下半身のコンディション不良に苦しみ、12試合1勝1敗7セーブ、防御率4・22。5月22日に登録抹消されてからは、再昇格を果たせずにシーズンを終えた。指揮官にとっては05年ドラフト同期入団の2学年後輩で、現役時代からブルペンで共闘した間柄。すでに名球会入りを果たし、NPBのみの通算250セーブまで残り1と迫る右腕の実力と功績を熟知しているからこそ、「うちではかなりのレジェンド。特別扱いじゃないですけど、やっぱりそういう目にはなります。若手と一緒の競争では絶対違うので」と言い切った。 昨季故障に苦しんだことや、今季41歳を迎えることを踏まえ、指揮官は「体もいろいろ酷使してきて、去年も体が悲鳴を上げたところもある。無理はさせられない」と、起用に当たっては万全な状態であるかを見極める方針。巻き返しを期すレジェンド右腕が、期待に応える。(阪井 日向)